環境問題への取組み

 

◎ 札幌市中央卸売市場の環境問題への取組み


○ 市場再整備へ至る経緯

 札幌市中央卸売市場は、昭和34年12月に全国17番目の中央卸売市場として開設し業務を開始いたしました。
 その後の昭和40年代の人口増加に伴う取扱増により、市場施設の整備拡張を度重ねて行った結果、市場の狭あい化・過密化が進み、その対応策として 昭和46年には東部第2市場の建設計画が打ち出されました。
 しかし、その後は人口増勢の鈍化、消費需要の減退、景気の低迷による取扱量の伸び悩み等から、平成2年には東部第2市場計画は断念する事となり、 現市場再開発方式による再整備へと方向転換を行いました。
 その後、札幌市と関係業界とで協議を重ね平成9年6月には『再整備基本構想』を策定し、さらには平成11年8月には『再整備基本計画』を策定 し立体駐車場の整備に着手し、いよいよ再整備への第一歩を踏み出しました。
 続いて平成13年8月には新水産棟の建設に着手し、以降順次整備を進めた結果、平成19年2月にセンターヤードの工事が竣工 したことにより、一連の市場施設の再整備が完了しました。



○ 環境への配慮

    再整備にあたっての基本理念(基本的考え方)として、『天候に左右されない作業環境』『周辺環境との調和』 などを掲げ、施設計画の基本方針として以下の事柄を盛り込みました。
    1  周辺環境と調和した市場空間の創出
     敷地の両サイドに水産・青果の市場本棟を、敷地中央部を両業界共用の駐車場(センターヤード)とすることで騒音、臭気が外に出ないような配置とし、 景観等にも配慮した結果、周辺環境と調和のとれた施設とすることができました。
 特に、積雪寒冷地の市場として、作業の効率化及び就労環境の改善を図るため駐車場(センターヤード)を屋根で覆い全天候型の市場としたことは、 買出人等からも非常に喜ばれております。
 また、市場本棟などにはトップライトを設け、採光、通風等に留意したことにより、施設内の労働環境が向上し、市場内衛生面の安全性も高まりました。
    2  環境・衛生管理機能の強化
     水産棟、青果棟の両卸売場には、商品の鮮度保持のため低温売場を、また水産棟卸売場には 病原菌、悪臭対策としてオゾン水での洗滌設備を設けるなど、衛生管理機能の強化を図りました。
 市場から出るゴミ対策として廃棄物集積所を新設し、外部への悪臭漏れを可能な限り抑えるようにと屋根・壁を設け気密性を高めました。 また、集積所には分別指導員を配置し利用者に徹底した指導を行った結果、発泡スチロールのリサイクルを始めとして資源のリサイクル・リユースの比率が高まりました。
    3  環境に優しい、クリーンエネルギーの導入
     札幌市においては、人口増加や経済発展に伴う燃料消費、交通量の増加により大気汚染が懸念される状況にあったことから、 市場再整備においては施設の暖房、空調用の熱源として、当時としては公害性が少なく、地球温暖化対策にも適し、 かつ将来的にも安定供給が見込める天然ガスを採用することにいたしました。
 また、場内で使用する構内運搬車両ターレット・フォークリフトについても、食の安全の観点から天然ガスへと転換いたしました。(詳細は以下による。)


○ 天然ガス自動車導入経緯及び運営状況

 札幌市中央卸売市場では、平成10年から始まった再整備事業に合わせ、市場を取り巻く環境の改善、市場関係者の健康保持、 市場周辺地域でのクリーンエネルギーの使用に対する普及啓発等を目的に、平成13年度から構内運搬車両であるターレット・フォークリフトの 天然ガス(CNG)化を進めました。
 天然ガス化に伴い、CO2排出量はガソリン車に比べ約2〜3割が削減され、 燃料コストは半額ほど軽減されるなどの効果がありました。
 現在は、通年で約750台以上(ターレット約650台・フォークリフト約100台)の天然ガス車両が場内で作業にあたっております。
 ターレット・フォークリフトについては、今後の車両更新時にも天然ガス車両の使用を継続するのは当然ですが、今後は、札幌市が本年5月に国土交通省の 「CNG車普及促進モデル事業」のモデル地域指定を受けたことから、当市場も『天然ガス自動車補助制度』を活用し、 場内業者が保有し構内へ入場する車両、量販店等配送関係の車両についても、天然ガス(CNG)車への切り替えを促進し、 より良好な市場環境を目指すことを考えております。

平成20年7月 札幌市中央卸売市場管理課 611-3111