幻の鮭!市場でも滅多に出会えない「鮭児」のご紹介
市場からこんにちは。今回ご紹介するのは、北海道の秋の味覚の中でも、特別な存在として扱われる「鮭児(けいじ)」です。

鮭児は、秋に獲れるシロザケのうち、まだ産卵期ではない若く未成熟な鮭のことを指します。その漁獲量は極めて少なく、一万尾にわずか一、二尾しか獲れないと言われています。この桁違いの希少性から、「幻の鮭」と呼ばれ、市場では高値で取引されます。ちなみに、先日市場では3kgを超える大きな鮭児の入荷がありました 。

なぜこれほど珍重されるかというと、それは身にあります。未成熟であるため、通常なら卵や白子になるはずの栄養と脂が、全身の身に均等に蓄えられています。そのため、一般的な鮭では味わえない、とろけるような食感と、際立って上質な脂の甘みが楽しめます。旬の時期は短く、主に10月から11月頃に限定されます。
この格別な味わいを楽しむための調理法としては、シンプルに刺身や寿司といった生食が挙げられます。とろりとした舌触りと、口の中でとろける脂の旨みが際立ちます。
市場ですら滅多に出会えない特別な秋の贈り物「鮭児」。もし見かけたら、その味わいを堪能してみてください。





