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市場からこんにちは。今回ご紹介するのは、北海道の秋の味覚の中でも、特別な存在として扱われる「鮭児(けいじ)」です。

鮭児は、秋に獲れるシロザケのうち、まだ産卵期ではない若く未成熟な鮭のことを指します。その漁獲量は極めて少なく、一万尾にわずか一、二尾しか獲れないと言われています。この桁違いの希少性から、「幻の鮭」と呼ばれ、市場では高値で取引されます。ちなみに、先日市場では3kgを超える大きな鮭児の入荷がありました 。

なぜこれほど珍重されるかというと、それは身にあります。未成熟であるため、通常なら卵や白子になるはずの栄養と脂が、全身の身に均等に蓄えられています。そのため、一般的な鮭では味わえない、とろけるような食感と、際立って上質な脂の甘みが楽しめます。旬の時期は短く、主に10月から11月頃に限定されます。
この格別な味わいを楽しむための調理法としては、シンプルに刺身や寿司といった生食が挙げられます。とろりとした舌触りと、口の中でとろける脂の旨みが際立ちます。
市場ですら滅多に出会えない特別な秋の贈り物「鮭児」。もし見かけたら、その味わいを堪能してみてください。
市場からこんにちは。寒さが本格化するこの季節、食卓に欠かせない鍋料理を支える三つの名脇役、春菊、水菜、白菜のそれぞれの魅力に迫ります。
まず、独特の香りが特徴の春菊です。春に菊に似た花が咲くことに由来しますが、最も美味しい旬は寒さが深まる秋から冬にかけてです。葉が肉厚になり、香りが強まります。春菊は、その爽やかな香りとほろ苦さで、すき焼きや鍋物全体の風味を引き締める「なくてはならない存在」です。

次に、シャキシャキとした食感が人気の水菜です。旬の冬場は特に甘みが増します。水菜の特徴は、鍋物に入れてもシャキシャキ感が残りやすいという点です。加熱しすぎずにサッと熱を通すのが、この歯ごたえとみずみずしさを最大限に活かすコツです。サラダや和え物としても幅広く使えます。

そして、鍋のベースとなる野菜、白菜です。葉が丸く重なり合ってずっしりと重い白菜は、旬の冬場に甘みを蓄えます。白菜の魅力は、煮込むほどに増す穏やかな甘さと、そのたっぷりの水分で他の具材の旨みを優しく包み込むことです。漬物はもちろん、炒め物や煮込み料理にも最適です。

これら三つの野菜は、どれも食物繊維やビタミンを豊富に含んでいます。香り、食感、甘みというそれぞれの特徴を理解することで、今年の冬は、より奥深い鍋料理の組み合わせを楽しむことができるでしょう。
市場からこんにちは!今回ご紹介するのは、その見た目から一目置かれる「ボウズギンポ」です。ずんぐりとして丸みを帯びたユニークな見た目と、ヌルヌルした独特の姿をしています。漁獲量が少ないため、市場にも多くは並ばない珍しい魚ですが、その身の旨さは格別で、地元では知る人ぞ知る存在です。

今回は、強烈な個性を持つ「ボウズギンポ」の魅力に迫ります!ボウズギンポは北海道周辺の水深数百メートルの深海に生息しており、底引き網などで稀に水揚げされます。特に身が締まる冬から春にかけて美味しいとされます。
流通量は少ないですが、見た目からは想像できない、旨みの濃い白身が特徴です。美味しさを支えているのが、身と皮の間にあるゼラチン質です。熱を加えることで、このゼラチン質が溶け、身にしっとりとした潤いと深い味わいを与えます。特に煮つけにした時の、「身のホロホロ感」と「皮のぷるぷる感」は他の魚ではなかなか味わえないでしょう。
普段、市場や鮮魚店で見かける機会は少ないかもしれませんが、見た目に尻込みせず、ぜひお試しください。
市場からこんにちは!今回紹介するのは、可愛らしい見た目と爽やかな風味で人気のミニリンゴ、「アルプス乙女(あるぷすおとめ)」です。
お祭りの屋台で、リンゴ飴に使われている小ぶりなリンゴを見かけたことはないでしょうか?手のひらに乗るほどの小ぶりなサイズが特徴で、秋から冬にかけて市場を彩ります。食後のデザート、お菓子作りなど、様々なシーンで活躍します。

アルプス乙女は、一般的なリンゴと比べサイズは小さいですが、味は本格的です。果肉はシャキシャキとして歯ごたえが良く、甘みと酸味のバランスが非常に優れているのが特徴です。主な産地は長野県や青森県などで、秋が深まる頃から流通が本格化します。最大の魅力は、丸かじりできる手軽さと多様な食べ方です。タルトやアップルパイなどの焼き菓子はもちろん、ジャムやコンポートにするのもおすすめです。

栄養面では、リンゴが持つ食物繊維やリンゴ酸などを含んでいます。皮の近くに栄養が多く含まれるため、皮ごと摂取できるアルプス乙女は、栄養素を効率よく取りたい方にもおすすめです。
小さくて可愛い「アルプス乙女」。その美味しさだけでなく、可愛らしさを活かした食べ方を、ぜひご家庭で試してみませんか。
市場からこんにちは!今回ご紹介するのは、名前のとおり、とろけるような甘さで人気の「甘えび」です。冷たい深海で育まれ、その美味しさは、身の甘さだけでなく、頭の味噌まで楽しめる甘えびの魅力に迫ります!

甘えびは、その透き通るような美しい赤色と、ねっとりした食感が特徴です。北海道沿岸での深海では、年間を通じて水揚げされ、特に身が締まり甘みも増す冬場が美味しいとされています。えび特有の酵素を多く含むため、獲れたてのものは身が締まっていますが、時間とともに身がとろけるように変化し、独特の甘みを生み出します。

甘えびは、美味しく食べられるだけでなく、栄養面でも優れています。えびの赤い色素であるアスタキサンチンを含んでいるほか、体を作るもととなる高タンパク質で、低脂質な食材です。
冷たい海が育んだ「甘えび」は、一年中楽しめる人気食材です。ぜひ濃厚な旨みを存分にご堪能ください。
令和7年10月31日(金)、「震度6強の地震が発生した」との想定で防災訓練を実施しました。


市場内の自衛消防組織の役割を改めて理解し、災害時に消火設備等を活用して迅速かつ的確に人命を守り、被害の拡大を防止することを目的とした訓練です。
避難や通報連絡の手順を確認するとともに、地区隊ごとに定められた役割を意識しながら行動を確認しました。

また、初期消火班を中心に、実際の水消火器を用いた消火訓練も実施しました。

訓練の最後には、中央消防署職員による講評もあり、参加者は防災意識を一層高める機会となりました。
災害は起こらないことが最も望ましいですが、万が一に備え、日頃から訓練を積み重ねておくことが大切です。
こんにちは!冷え込みが深まり、今年も漬物が美味しい季節になってきましたね。家庭でも手軽に作れる浅漬けから本格的なぬか漬けまで、漬物は冬の食卓には欠かせない一品です。シャキシャキ、ポリポリとした食感と、野菜本来の旨みが凝縮された漬物は、ご飯のお供に最高ですね!

漬物にして食べる大根とキャベツには、嬉しい健康効果があるんですよ。
大根には、様々な酵素やビタミンが含まれており、これらの成分は熱に弱い性質を持っています。そのため、生で食べるのは、理にかなった食べ方とも言えます。また、大根の皮の周りには、栄養と旨みが詰まっています。漬物にする際は、ぜひ皮ごと調理して、大根の全てを丸ごと味わってみてください!市場では掲載している大根のように、数日乾燥させたものも取引されています。

キャベツに含まれるビタミンUなども、食生活をサポートする成分として知られています。これらもまた、熱に弱いため、加熱せずに食べることで、栄養素を無駄なく摂ることができます。年末年始など、ついつい食べ過ぎてしまう時期にも心強い味方ですね!
この時期にしか味わえない新鮮な野菜を使った漬物。自分で作れば、塩加減や味付けも自由自在です。旬の漬物で、この冬の食卓を美味しく、そして健康的に楽しみましょう!