とってもカワイイ?お魚さんたちに出会いました!!!
私が水産棟のせり場を巡回するようになってから、半年以上経ちました。
しかし、まだ見ぬお魚さんたちに出会っては驚く今日この頃なのです。
最初は「ゴッコ」です。関東では、七福神の布袋さんに似ていることから「ホテイウオ」とも呼ばれます。
私は初めてお目にかかりましたが、その愛らしいお顔にすっかり愛着を持ってしまいました。
同僚の検査員さんはお魚のプロなのですが、「え~、ゴッコも知らないの?」と言われたぐらい市場ではメジャーなお魚です。
この「ゴッコ」は鍋にするとおいしいらしく、身はもちろん、卵、内臓、捨てる部分がないとのこと。
そして、私が珍しいと思ったのが、吸盤を持っていること!
この吸盤で岩などにくっつき、メスは卵を産み、オスは卵を守るのだとか。
イクメンではありませんが、とってもいいお父さんですよね。
検査員さんいわく、「ゴッコ」を食べる場合、とってもぬめりがあるから、まずはお湯でぬめりを取ることから始めるそうです。
ちなみに、私がお鍋の食材としてすぐに思い浮かべる「カジカ」よりも少々値段がはるとか。
こんなにカワイイお顔をしていますが、ぜひ食べてみたいと思ってしまいました。
次に紹介するのが、「イヌゴチ」です。
よ~く見ると、先端が犬の顔のようですよね!? そこから名づけられたそうですよ。
体は見てのとおり、骨板に覆われているため、固いのです。
一見食べられるの?という感じですが、とてもおいしいようですよ。
脂がほどよくのっていて、繊細な白身だというから驚きです。
えっ!? 犬に似ていない!? そっ、そんなことありませんよ!
最後に紹介するのが、「ハッカク」です。カワイイというより、男前かもしれませんね。
「ハッカク」の由来は、体の断面が八角形だから。
実は市場では結構な値段で取引されているため、”高級魚”と言ってもいいのではないでしょうか。
どことなく面構えにも気品がありますよね!?
実は「イヌゴチ」も「ハッカク」も同じ「トクビレ科」で、「イヌゴチ」の体の断面は六角形なので、「ロッカク」とも呼ばれます。
両方とも深海に生息しているため、なかなか水揚げされないので、「ハッカク」を幻の魚としているホームページも多々ありました。
ちなみに検査員さんの携帯電話の待受画面が「ハッカク」だったことも。
検査員さんはお魚のプロですが、そのような人たちにも珍しがられているのが、「ハッカク」の魅力を物語っているのではないでしょうか。
「ハッカク」も刺身にするのが一番!
検査員さんによると、しつこくない脂は他の魚にはない独特なもので、とても高級感のある味ということ。
他の食べ方としては、「ハッカク」を開いた状態にして、味噌を載せて焼くというもの。
その見た目から、「軍艦焼き」と言われるのだとか。
結局、タイトルは全く関係なく、「”おいしそうな”お魚さんたちに出会いましたので、今度実食してみたいです!!!」になってしまいました(汗)
皆さんもこれらの魚を見かけたら、ぜひ一度ご賞味ください。