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皆さまは「しろ菜」というお野菜をご存知でしょうか。あまり北海道では馴染みのないこちらのお野菜は、古くから大阪周辺で栽培されていました。現在でも「なにわ野菜」の1つとして、大阪や京都、奈良で栽培されています。

実はこの「しろ菜」、以前ご紹介した「ターサイ」と「白菜」との交雑によって生まれた品種といわれています。
食べ方としては、おひたしや浅漬けなどのシンプルな料理で、そのやさしい風味を楽しむのがおすすめです。さっと茹でておかかを添えるだけで、ご飯のお供にぴったりの一品になります。また、味噌汁や鍋物に加えると、葉はとろりとやわらかく、茎はほどよい歯ごたえを残して、料理全体に爽やかな彩りを添えてくれます。油との相性も良いため、炒め物にしても美味しくいただけます。

「ターサイ」と「白菜」の魅力を受け継いだ「しろ菜」は冬の寒さが深まるこれから旬を迎えます。見かけた際には、栄養豊富でやさしい味わいの「しろ菜」を、ぜひ味わってみてください。
銀色に輝く小さな体を持つこの魚は、北海道の湖や河川、さらには海の沿岸部でも見られる、日本を代表する冬の味覚のひとつです。漢字では「公魚」と書き、江戸時代には将軍家に献上されたことからその名がついたとも言われています。体長は10〜15センチほどと小ぶりで、淡泊ながら上品な味わいが特徴です。

「ワカサギ」の魅力は、頭から骨ごと丸ごと食べられることにあります。小さな魚体は骨も柔らかく、天ぷらや唐揚げにすると香ばしさとふんわりとした身の食感が同時に楽しめます。南蛮漬けやエスカベッシュにすれば、さっぱりとした酸味と相性抜群で、保存性も高まります。また、佃煮や甘露煮にすると、ご飯のお供や酒の肴としても楽しめます。

「ワカサギ」は10月から入荷量が増え、特に寒さが厳しい1月から2月にかけては脂がのり、最も美味しい季節を迎えます。

これから旬を迎える「ワカサギ」を文字通り丸ごと堪能してください!
令和7年10月24日(金)、 山形県内のJA関係者の方々が来場し、秋の味覚を代表する山形県産「庄内柿」 の魅力を大いにPRしました。

「庄内柿」は、山形県庄内地方を代表する特産品で、種がなく食べやすいのが大きな特徴です。渋柿を独自の方法で渋抜きすることで、まろやかな甘みととろけるような食感が生まれます。見た目はふっくらとした四角形に近い形で、鮮やかな橙色の果皮が美しく、秋の食卓を彩る果物として長年親しまれてきました。

試食も行われ、筆者も試食させていただきましたが、口に含んだ瞬間、やわらかな果肉から広がる上品な甘みと、しっとりとした舌触りが印象的で、まさに秋の恵みを凝縮した味わいでした。

せりが始まる前には、産地を代表してJA関係者の方々からごあいさつがありました。

今回のトップセールスは、「庄内柿」の魅力を改めて広く知っていただく貴重な機会となりました。実りの秋がいっそう深まるこの季節、多くの皆さまにその上品な甘さと食べやすさを存分に味わっていただけることを心より願っております。
当市場では、季節の移り変わりと共にさまざまな旬の野菜が並びます。その中でも、まだあまり馴染みがない方も多いかもしれないのが「ターサイ」です。

中国原産のアブラナ科の一種で、白菜やチンゲン菜の仲間にあたります。日本には昭和初期に伝わり、現在では北海道でも栽培されるようになりました。
「ターサイ」の特徴は、肉厚で縮れた葉と、クセのない味わいにあります。
生のままではやや苦味を感じますが、加熱すると甘みが増し、柔らかい葉とシャキシャキとした茎の食感が楽しめます。炒め物やスープ、煮浸しなど幅広い料理に使える万能野菜で、特に油との相性が良いため、中華風の炒め物にするとその魅力が一層引き立ちます。オイスターソースやごま油と合わせれば、ご飯が進む一品に早変わりしますし、さっと茹でてお浸しにすれば、葉の甘みをシンプルに味わうこともできます。

「小松菜」や「チンゲン菜」と見た目が似ていますが、「小松菜」がすっきりとした風味を持ち、「チンゲン菜」がみずみずしい食感を特徴とするのに対し、ターサイは葉が厚く縮れているため、より濃い緑の色合いと独特の甘みを楽しめるのが大きな違いです。
旬の時期は12月から2月にかけての冬。寒さが厳しいほど葉に甘みが増します。これから旬を迎える「ターサイ」をぜひ食卓に取り入れてみてください!
令和7年10月18日(土)、公益財団法人札幌市学校給食会が主催する『令和7年度「親子市場見学・料理教室」』が開催されました。
こちらのイベントは、当市場の水産協議会と青果部運営協議会も協賛として参加しており、親子で市場施設の見学を行い、市場内の調理室にて学校給食で使用されている魚介類と青果物を使った料理教室を行う体験型学習です。
当市場では毎年恒例となっており、今年も多くの親子連れの皆さまにご参加いただき、市場の魅力や食の大切さを体感していただく一日となりました。

一般社団法人札幌市中央卸売市場協会の村上さんから、市場見学に関する説明を受けて、施設内の見学に出発しました。

青果棟及び水産棟2階の見学者通路から売り場を見学しました。
市場の朝は早いため、せりは終わっており、売り場の荷物も少ないですが、見学者通路から眺める「売り場」も日常では中々見ることのない風景かもしれませんね!

見学後に調理室へ移動し、料理教室が開催されました!
昨年に引き続き、メイン食材であるサケの解体が行われ、大きなサケが手際よくさばかれていく様子に、子どもたちは真剣なまなざしで見入っていました。



その後、解体したサケを使った料理づくりに挑戦。

皆さん真剣に料理に取り組まれていました!

とても美味しそうな料理が完成しましたよ!
ちなみに、札幌市学校給食会で仕入れる生鮮品のほとんどは当市場を経由したものだそうです。
本イベントを通じて、当市場が担う「食の安心・安全」や「新鮮な食材を届ける役割」を、親子で楽しく学んでいただけたことを嬉しく思います。
当市場には、北海道ならではの個性豊かな魚たちが並びますが、その中でもひときわ目を引くのが「オオカミウオ」です。
鋭い歯と迫力ある顔つきから、初めて目にする方は思わず身構えてしまうかもしれません。しかし、このお魚こそ“知る人ぞ知る美味”を秘めた存在なのです。

流通量は多くないものの、「オオカミウオ」は冷たい海に生息していることから、北海道でよく水揚げされています。
貝や甲殻類を噛み砕いて食べる強靭な顎を持っており、その姿からオオカミの名がついていますが、実際の性格は臆病でおとなしいといわれています。

そんな迫力ある見た目とは裏腹に、「オオカミウオ」の身は淡白でクセがなく、加熱するとふっくらとした食感が楽しめます。ムニエルやフライ、煮付けなどにすると驚くほど美味しさが引き立ちます。
そして見逃せないのが「皮」の美味しさです。下処理が必要ですが、ぷるんとした食感と濃厚な旨味があり、湯引きや唐揚げにすると身とはまた違った魅力を楽しめます。皮を味わうことで、オオカミウオの奥深い美味しさを堪能できるでしょう。
あまり出会う機会は多くないお魚だとは思いますが、見かけた際には見た目に惑わされず、ぜひ一度「オオカミウオ」を手に取ってみてください。
北海道の海が育んだ隠れた逸品を、ぜひ味わってみませんか。
令和7年10月17日(金)、 新潟県内のJA関係者が来場し、秋の味覚を代表する 新潟県産「おけさ柿」 の魅力を大いにPRしました。

「おけさ柿」は新潟県の特産品で、種がなく食べやすいのが特徴です。果肉はやわらかすぎず、ほどよい歯ごたえを残しながらも口に含むと上品な甘さが広がります。

試食も行われ、多くの人で賑わっていましたよ!筆者も試食させていただきましたが、思わず笑顔になるほどの美味しさでした。


せりが始まる前には、産地を代表してJA関係者の方々からごあいさつがありました。

これから11月下旬頃まで入荷が続く「おけさ柿」は、ビタミンCや食物繊維も豊富で、健康にも嬉しい果物です。甘さと食感のバランスが絶妙な逸品を、この機会にぜひご賞味ください!
青果棟の卸売場を歩いていると、「コリアンダー」を発見しました!
日本では「パクチー」という名前で親しまれ、独特の香りが料理にアクセントを加えてくれます。
エスニック料理のイメージが強いですが、実は和食や洋食にも幅広く活用できる万能な食材なのです。

「 コリアンダー」はセリ科の一年草で、葉や茎は香味野菜として、種子はスパイスとして利用されます。葉は爽やかで少し柑橘を思わせる香りを持ち、種子は温かみのある甘い香りが特徴です。世界中で古くから食されており、薬草としての歴史も長い植物です。

美味しい食べ方としては、サラダやスープにそのまま加えるのはもちろん、肉や魚料理の仕上げに散らすと香りが引き立ちます。エスニック料理だけでなく、冷奴やおひたしに添えると和の食卓にも自然に馴染みます。さらに、種子をすりつぶしてカレーや煮込み料理に加えると、奥深い風味が広がります。
栄養面でもコリアンダーは優秀です。ビタミンCやビタミンK、βカロテンを豊富に含み、抗酸化作用が期待できます。また、鉄分やカルシウムなどのミネラルも含まれており、健康維持に役立つ食材です。香り成分には食欲を増進させる働きがあるとされ、食卓に取り入れることで体にも心にも嬉しい効果をもたらしてくれます。
ぜひ様々な調理方法で「コリアンダー」をお楽しみください!