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カテゴリ: ‘市場ブログ’

万能お野菜「ターサイ」を知っていますか?

木曜日, 10月 23rd, 2025

当市場では、季節の移り変わりと共にさまざまな旬の野菜が並びます。その中でも、まだあまり馴染みがない方も多いかもしれないのが「ターサイ」です。

中国原産のアブラナ科の一種で、白菜やチンゲン菜の仲間にあたります。日本には昭和初期に伝わり、現在では北海道でも栽培されるようになりました。
「ターサイ」の特徴は、肉厚で縮れた葉と、クセのない味わいにあります。
生のままではやや苦味を感じますが、加熱すると甘みが増し、柔らかい葉とシャキシャキとした茎の食感が楽しめます。炒め物やスープ、煮浸しなど幅広い料理に使える万能野菜で、特に油との相性が良いため、中華風の炒め物にするとその魅力が一層引き立ちます。オイスターソースやごま油と合わせれば、ご飯が進む一品に早変わりしますし、さっと茹でてお浸しにすれば、葉の甘みをシンプルに味わうこともできます。

「小松菜」や「チンゲン菜」と見た目が似ていますが、「小松菜」がすっきりとした風味を持ち、「チンゲン菜」がみずみずしい食感を特徴とするのに対し、ターサイは葉が厚く縮れているため、より濃い緑の色合いと独特の甘みを楽しめるのが大きな違いです。

旬の時期は12月から2月にかけての冬。寒さが厳しいほど葉に甘みが増します。これから旬を迎える「ターサイ」をぜひ食卓に取り入れてみてください!

令和7年度「親子市場見学・料理教室」が開催されました!

火曜日, 10月 21st, 2025

令和7年10月18日(土)、公益財団法人札幌市学校給食会が主催する『令和7年度「親子市場見学・料理教室」』が開催されました。
こちらのイベントは、当市場の水産協議会と青果部運営協議会も協賛として参加しており、親子で市場施設の見学を行い、市場内の調理室にて学校給食で使用されている魚介類と青果物を使った料理教室を行う体験型学習です。

当市場では毎年恒例となっており、今年も多くの親子連れの皆さまにご参加いただき、市場の魅力や食の大切さを体感していただく一日となりました。

一般社団法人札幌市中央卸売市場協会の村上さんから、市場見学に関する説明を受けて、施設内の見学に出発しました。

展示室に展示されているモートラに皆さん興味津々です。

青果棟及び水産棟2階の見学者通路から売り場を見学しました。
市場の朝は早いため、せりは終わっており、売り場の荷物も少ないですが、見学者通路から眺める「売り場」も日常では中々見ることのない風景かもしれませんね!

見学後に調理室へ移動し、料理教室が開催されました!
昨年に引き続き、メイン食材であるサケの解体が行われ、大きなサケが手際よくさばかれていく様子に、子どもたちは真剣なまなざしで見入っていました。

その後、解体したサケを使った料理づくりに挑戦。

皆さん真剣に料理に取り組まれていました!

とても美味しそうな料理が完成しましたよ!
ちなみに、札幌市学校給食会で仕入れる生鮮品のほとんどは当市場を経由したものだそうです。
本イベントを通じて、当市場が担う「食の安心・安全」や「新鮮な食材を届ける役割」を、親子で楽しく学んでいただけたことを嬉しく思います。

見た目に惑わされるな!「オオカミウオ」の魅力

月曜日, 10月 20th, 2025

当市場には、北海道ならではの個性豊かな魚たちが並びますが、その中でもひときわ目を引くのが「オオカミウオ」です。
鋭い歯と迫力ある顔つきから、初めて目にする方は思わず身構えてしまうかもしれません。しかし、このお魚こそ“知る人ぞ知る美味”を秘めた存在なのです。

流通量は多くないものの、「オオカミウオ」は冷たい海に生息していることから、北海道でよく水揚げされています。
貝や甲殻類を噛み砕いて食べる強靭な顎を持っており、その姿からオオカミの名がついていますが、実際の性格は臆病でおとなしいといわれています。

そんな迫力ある見た目とは裏腹に、「オオカミウオ」の身は淡白でクセがなく、加熱するとふっくらとした食感が楽しめます。ムニエルやフライ、煮付けなどにすると驚くほど美味しさが引き立ちます。
そして見逃せないのが「皮」の美味しさです。下処理が必要ですが、ぷるんとした食感と濃厚な旨味があり、湯引きや唐揚げにすると身とはまた違った魅力を楽しめます。皮を味わうことで、オオカミウオの奥深い美味しさを堪能できるでしょう。

あまり出会う機会は多くないお魚だとは思いますが、見かけた際には見た目に惑わされず、ぜひ一度「オオカミウオ」を手に取ってみてください。
北海道の海が育んだ隠れた逸品を、ぜひ味わってみませんか。

新潟県産「おけさ柿」のトップセールスが行われました!

金曜日, 10月 17th, 2025

令和7年10月17日(金)、 新潟県内のJA関係者が来場し、秋の味覚を代表する 新潟県産「おけさ柿」 の魅力を大いにPRしました。

「おけさ柿」は新潟県の特産品で、種がなく食べやすいのが特徴です。果肉はやわらかすぎず、ほどよい歯ごたえを残しながらも口に含むと上品な甘さが広がります。

試食も行われ、多くの人で賑わっていましたよ!筆者も試食させていただきましたが、思わず笑顔になるほどの美味しさでした。

せりが始まる前には、産地を代表してJA関係者の方々からごあいさつがありました。

これから11月下旬頃まで入荷が続く「おけさ柿」は、ビタミンCや食物繊維も豊富で、健康にも嬉しい果物です。甘さと食感のバランスが絶妙な逸品を、この機会にぜひご賞味ください!

エスニックだけじゃない?実は万能食材「コリアンダー」

木曜日, 10月 16th, 2025

青果棟の卸売場を歩いていると、「コリアンダー」を発見しました!
日本では「パクチー」という名前で親しまれ、独特の香りが料理にアクセントを加えてくれます。
エスニック料理のイメージが強いですが、実は和食や洋食にも幅広く活用できる万能な食材なのです。

「 コリアンダー」はセリ科の一年草で、葉や茎は香味野菜として、種子はスパイスとして利用されます。葉は爽やかで少し柑橘を思わせる香りを持ち、種子は温かみのある甘い香りが特徴です。世界中で古くから食されており、薬草としての歴史も長い植物です。

美味しい食べ方としては、サラダやスープにそのまま加えるのはもちろん、肉や魚料理の仕上げに散らすと香りが引き立ちます。エスニック料理だけでなく、冷奴やおひたしに添えると和の食卓にも自然に馴染みます。さらに、種子をすりつぶしてカレーや煮込み料理に加えると、奥深い風味が広がります。

栄養面でもコリアンダーは優秀です。ビタミンCやビタミンK、βカロテンを豊富に含み、抗酸化作用が期待できます。また、鉄分やカルシウムなどのミネラルも含まれており、健康維持に役立つ食材です。香り成分には食欲を増進させる働きがあるとされ、食卓に取り入れることで体にも心にも嬉しい効果をもたらしてくれます。

ぜひ様々な調理方法で「コリアンダー」をお楽しみください!

札幌市中央卸売市場資源リサイクル施設製造物売払いに係る公募型指名見積合せについて

水曜日, 10月 15th, 2025

令和7年10月15日付けで札幌市中央卸売市場資源リサイクル施設製造物売払いに係る公募型指名見積合せの告示を行いました。

01 公募型指名見積合せ告示
02 公募型指名見積合せ参加者の公募説明書
03 (様式1-1)公募型指名見積合せ参加申請書
04 (様式1-2)製造物の活用方法について
05 (様式2)申出書
06 (様式3)指名通知書
07 (様式4)見積書
08 (様式5)質問票
09 仕様書
10 札幌市競争入札参加者心得
11 委任状
12 入札等辞退届

【お問い合わせ先】
担当:札幌市経済観光局中央卸売市場管理課管理係
住所:札幌市中央区北12条西20丁目2-1 水産棟4階
電話:011-611-3111 FAX:011-611-3138

冬が目前まで迫っています「真だら」のご紹介

水曜日, 10月 15th, 2025

北海道の冬を代表する魚といえば「真だら」。
以前ご紹介した「真たち」や「真たらこ」は、この「真だら」から生まれる冬の恵みです。

「真だら」は白身魚の代表格で、クセがなく淡泊な味わいが特徴です。脂肪分が少なくヘルシーでありながら、良質なたんぱく質を豊富に含み、消化吸収にも優れているため、子どもから高齢の方まで幅広く親しまれています。
クセがないため、どんな調理法にも合う万能なお魚ですが、定番はやはり「たらちり鍋」。昆布だしに真だらの切り身と野菜、真たちを入れ、ポン酢でさっぱりいただくと絶品です。また、切り身をバターでソテーすれば、香ばしさと淡泊な身の旨味が引き立ちます。

お腹から真たち(白子)が溢れ出ています。

これから旬を迎える「真だら」をぜひご賞味ください!

「第20回北海道きのこ品評会」が開催されました!!!

火曜日, 10月 14th, 2025

令和7年10月14日(火)、当市場会議室で「第20回北海道きのこ品評会」が開催されました。

この品評会は、北海道きのこ生産・消費振興会の主催で、 北海道産きのこのブランド力を高め、産地間競争での優位性を確保するとともに生産 技術の向上と安定したきのこ生産体制の構築を促進し、消費の拡大を図ることを目的として毎年開催されています。
参加資格は北海道内で栽培きのこを生産している生産者で、出品部門は原木生しいたけ、菌床生しいたけ、その他のきのこ、参考出品の4つの部門に分かれています。

審査の様子です。
原木生しいたけです。
菌床生しいたけです。
きくらげです。
なめこです。
まいたけです。
えのきたけです。
たもぎたけです。

この品評会に出品されたきのこは、明日10月15日(水)10:00~17:30頃、札幌駅前地下歩行空間「チ・カ・ホ」北3条交差点広場(西)で開催される「第12回きのこフェスティバル」にも展示されるほか、きのこも販売されるとのこと!お時間の都合のつく方は、ぜひ足を運ばれてはいかがでしょうか!!!

見た目はそっくり?かいわれ大根・ブロッコリースプラウト・豆苗の魅力

火曜日, 10月 14th, 2025

青果の卸売場を歩いていると、見た目がそっくりな野菜が並んでいました。「かいわれ大根」「ブロッコリースプラウト」「豆苗」です。
これらの野菜はスプラウト野菜と呼ばれます。スプラウト野菜とは、野菜や豆類、穀類などの種子を発芽させた新芽のことを指し、「発芽野菜」や「新芽野菜」とも呼ばれています。

かいわれ大根です。

「かいわれ大根」は、大根の芽を発芽させたスプラウト野菜です。白い茎に鮮やかな緑の双葉が特徴で、ピリッとした辛みが口に広がります。大根特有の爽やかな辛さは、刺身のつまや冷奴の薬味などにぴったりです。通年で安定して出回るのも魅力です。サラダに加えると味のアクセントになり、味噌汁に散らせば香りが立ち、料理全体を引き締めてくれます。

ブロッコリースプラウトです。

「ブロッコリースプラウト」は、ブロッコリーの新芽です。見た目はかいわれ大根に似ていますが、辛みはほとんどなく、ほんのり甘みと青々しい風味が感じられます。特に注目されているのは、健康成分「スルフォラファン」を豊富に含む点。こちらも一年を通して栽培され、安定した価格で手に入ります。生で食べるのが一番おすすめで、サンドイッチやサラダに加えると、シャキシャキとした食感と爽やかな香りが楽しめます。

豆苗です。

「豆苗」はエンドウ豆の若芽で、他の二つよりもやや太めの茎と濃い緑色の葉が特徴です。味わいは豆の甘みと青菜らしい力強さがあり、火を通しても美味しくいただけます。こちらも一年中出回っています。炒め物やスープに加えると彩りが良く、シャキッとした歯ごたえが楽しめます。さらに、根を残して水に浸けておけば再収穫できるのも人気の理由です。

植物が芽を出すときには、成長に必要なエネルギーや栄養素を一気に作り出すため、ビタミンやミネラル、アミノ酸、ファイトケミカルなどが豊富に含まれます。スプラウト野菜は成熟した野菜よりも効率的に栄養を摂れる場合もあり、健康志向の高まりとともに注目を集めています。
食卓に彩りと健康を添える小さな緑の力を、ぜひ日々の料理に取り入れてみてください。

「カジカ(鰍)」の魅力をご紹介

土曜日, 10月 11th, 2025

カジカは漢字で「鰍」と書きます。この字は「魚へん」に「秋」と書くことからもわかるように、秋から冬にかけて旬を迎える魚であることに由来しています。

カジカは出荷時に裏返しにされて出荷されます。なぜ裏返しされているのか卸売業者さんへ聞いたところ、お腹の卵が潰れないようにするためなんだとか。

あごの裏が黄色っぽいものがオス、白いものがメスらしいです。
この写真のカジカはメスですかね、、、自信はありません。

カジカは「鍋こわし」といわれるほど旨い出汁が出て、寒くなるこれからの季節にピッタリな食材です。また、価格も比較的安く手に入り、ぶつ切りにした身、アラ(皮・肝・胃袋)等、ほとんど捨てるところがないそうです。
鍋以外にも、煮付け、唐揚げ、肝和え、卵の醤油漬けなど、部位ごとに異なる味わいを楽しめるのも魅力です。

どんどん寒くなるこれからの季節に、北海道ならではの「カジカ鍋」を囲んでみてはいかがでしょうか。心も体も温まる旬の味覚をぜひご堪能ください。