「大きなかんきつ」と「小さなかんきつ」がそろって入荷しています
オレンジやレモンなどのかんきつ類には、大小さまざまな種類があるようです。
熊本県からは、重さが2キロほどにもなる大きなブンタンの仲間、「晩白柚(ばんぺいゆ)」が入荷しています。
名前の「晩」はゆっくり成長する晩生型、「白」は果肉が白っぽいから、「柚」は中国語で丸い果実という意味に由来するのだとか。
大きさから「かんきつ類の王様」とも呼ばれ、食べごろになるまでは観賞用として匂いを楽しむことも・・・。
原産はマレー半島。昭和の初め、日本に導入され、現在は熊本県八代市の特産品なのだとか。
果皮は黄色でとても厚く、皮をむいた時の白い部分が1~2センチもあるのだそうで、この部分を砂糖で煮て晩白柚漬けとしてもおいしく味わえるのだそうです。
もちろん、果肉はやわらかくて、みずみずしく、爽やかな甘みと程よい酸味があって人気上昇中。見た目の大きさから贈答用にも喜ばれているそうです。
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一方、宮崎県からは、直径3センチほど、約20グラムの「きんかん」が入荷しています。
この「きんかん」、古くからせき止めやのどの痛みを抑える薬用として用いられてきたそうです。
原産は中国。江戸時代に日本に伝わったともいわれており、現在は国内生産量の半分以上を占める宮崎県の特産品の一つなのだとか。
もともとは、果肉に苦味があったことから果皮の付いたまま甘く煮て、砂糖漬け、蜂蜜漬け、甘露煮にしていたそうですが、今では皮ごと丸かじりできる「完熟きんかん」といったものも登場しているそうです。
「北海道ではあまりなじみがないけれど、上品な甘みがあって独特なおいしさ!」とは、小売業者さん。
どちらも、これからが本格的なシーズン迎えるそうで、南国からの特産品を大小、食べ比べてみてはどうでしょう?