カニの王様!「タラバガニ」
3月も残り2週間を切り、気温がだいぶ上がってきたせいか、朝の厳しい寒さも少し和らいできました。
そんな春を感じ始めた今回、ご紹介するのは、いつも競り場にどん!と佇み、存在感を主張するカニ・・・
カニの名前が付いていますが、実はヤドカリの仲間なんだそうで、漢字だと「鱈場蟹」。昔、マダラの漁にかかることが多く、マダラの生息する場にいるカニと言う意味で名づけられたんだそうです。
産まれた時は背中が紫色で、お腹やハサミは淡黄色ですが、熱を加えると全体が赤く変化するのだとか。
北海道北部の日本海やオホーツク海、東部の太平洋周辺に分布しており、4~6月には沿岸の浅いところに移動して産卵するそうです。
赤い大きな甲羅と太くて長い足が特徴で、その迫力と重量感は、まさに王様の風格が漂います。
王様の名にふさわしく、ぎゅっと身の締まった足はプリプリ。適度な歯ごたえもあり、食べるとジューシーな甘みとうまみが口いっぱいに広がります。
蒸したり、塩ゆでして食べるのが一般的ですが、「ちょっとぜいたくに、焼いて食べてもおいしいよ」とは小売業者さん。
「買うときは、足を触ってごらん。身がたくさん入ってると硬いから」なんて、こっそり教えてもらいました。
kai。