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JAさっぽろから「札幌黄」入荷しました

暑かった今年の夏も、気がつけば日に日に秋の気配が深まってきているようです。

そんな中、本日(平成25年9月21日)、JAさっぽろから幻の名産タマネギ「札幌黄(さっぽろき)」が、当市場に初入荷しました。

この「札幌黄」、さかのぼること開拓使が札幌の地に置かれた明治初期、アメリカから取り寄せた種子を札幌の気候風土に合わせて農家の方が改良を加えたもの。

取り寄せた種子”イエロー・グローブ・ダンバース”から、名づけられた札幌生まれの「札幌黄」。

肥沃(ひよく)で、乾燥しやすいといったタマネギ栽培に適した当時の札幌村(現在の札幌市東区)から、北海道中に広まって生産量を伸ばしていったのだそう。

その後、1975年(昭和50年)頃から、貯蔵性や病気への耐性に優れ、品質の安定した交配種(F1)に切り替わりはじめ、いつしか作付面積は年々減少をしてきたのだとか。

「札幌黄」は、収穫したタマネギの中から形状や重量などから優れたタマネギを母球として、種を採るという方法を長年繰り返して現在に至っているそう。

現在、この伝統を受け継ぐのは、約20戸の生産者の方で、耕作面積は10ヘクタールほど。

生産量が少なく店頭に並ぶことが限られ、目にすることがあまりできないのだそう。まさに「幻のタマネギ」と、いわれる由縁です。

その味は、甘さと辛さのバランスが良くて軟らかく、熱を加えるといっそう甘みが強くなり、特にシチュ-やスープカレーなどに最適なのだとか。

そんな話に耳を傾けていると、「札幌黄」がタマネギスープで競り場に登場してくれました。

早速、スープを求めて仲卸業者さんや小売業者さんの輪ができます。

そして、スープをすすりながら、「うまいな~」と、所々で笑顔の輪も。。。。。

いよいよ関係者が注目する中、盛大に競りが行われました。

今、注目の幻のタマネギということで、次々と競り落とされた値が読み上げられると、関係者からは「おーっ!」と、驚きの声が上がっていましたよ。

本格的な入荷は、10月中旬からとのことです。

味がよいことから、復活を願う声も大きく、「ふぁんくらぶ」も設立された「札幌黄」。

徐々に収穫量を増やし地域ブランドとして、札幌農業の一翼を担う日も遠いことではないかもしれません。