市場で「新任食品衛生監視員業務研修」が行われました
5月15日木曜日、市場で「新任食品衛生監視員業務研修」が行われました。
研修を受講したのは、本年4月に保健所、各区保健センターに食品衛生監視員として配属された9名の皆さん。
食品衛生監視員は、食品の安全性を確保するため、食品営業施設への監視指導、食中毒予防のための衛生講習会の実施、食中毒が発生したときの関連施設や関係者への調査、さらに微生物、食品添加物、残留農薬などの抜き取り検査を行っています。
本日の研修では、市場に常駐している保健所市場検査係の食品衛生監視員が毎日行っている早朝監視業務に同行し、監視のポイントを学びました。
まずは、水産棟の卸売場で、入荷した魚の中に毒のある魚が混ざっていないかを確認します。
フグの見分け方も教わっています。頭を触って棘があるのがトラフグです。
展示室では、過去に入荷した有毒魚のレプリカを展示しており、特徴についても説明を受けていました。
その他卸売場、仲卸売場で、保存温度は基準が守られているか、適正な食品表示がされているか、食品の取り扱いが衛生的に行われているかなどをチェックします。
その後、青果棟に移動。今時期、入荷の多い山菜に、食べられない野草が混入していないかを重点的に確認します。
市場内にある保健所の検査室では、微生物検査と放射性物質検査の実習を行いました。
微生物検査では食品衛生法で定められた規格に基づく検査や、食中毒菌の検査などを行います。
今回は、実際に乾燥珍味をサンプリングし、ピペットを使ってシャーレに分注しました。
ピペット操作も慣れないと難しいようですね。
放射性物質の検査では、魚介類や野菜、果実などをサンプリングし、ゲルマニウム半導体検出器で測定しています。
その日の午前中までに結果が判明し、万が一基準値を超えた場合にも、すぐに対応できるようにしています。
測定方法について説明を受け、サンプリングと測定を実際に体験しました。
今年度は約120検体、放射性物質の検査を予定しているそうです。
新任の食品衛生監視員の皆さん、これからも「食の安全」を守るため、頑張ってください!