市場で「さっぽろ子ども食品Gメン体験事業」が開催されました
札幌市保健所では、子どもや若年層へ、食の安全に関する正しい知識を啓発するため、「さっぽろ子ども食品Gメン体験事業」を実施しています。
「食品Gメン」とは、食品取扱施設の衛生状態の点検や検査などを行う「食品衛生監視員」のこと。
この事業は次世代を担う子どもたちに、食品衛生監視員の仕事を体験してもらうことで、食の安全確保に対する事業者や札幌市の取り組みを学び、食の安全について理解を深めてもらうことを目的としています。
8月4日月曜日、最高気温が31.7℃と大変暑い中、市内の小学生親子8組16名が、「食品Gメン」を体験するため朝早くから市場に来てくださいました。
簡単な説明の後、早速市場内を見学です。まずは青果棟に行って、くだものの競りを見学しました。
その後、水産棟に移動して展示室へ。ここでは競りの方法についての説明を真剣に聞いていました。
水産のせり場で放射温度計でマグロなどの表面温度を測定し、測った温度をメモしました。
卸売業者さんのご好意で、特別に目の前でマグロを解体してくれました。
皆さん、大きなマグロが解体されていくのに興味津々でした。
市場内を見学した後、市場内にある札幌市保健所の検査室へ移動し、通常行っている業務の説明や検査方法などを勉強しました。
「細菌検査」は、魚や貝などの水産物に付着している細菌をチェックする検査。
シャーレに入った色々な種類の「培地」で食中毒を起こす細菌を増やすのだそうです。
実際にシャーレに入った培地に細菌を移す技術を模擬体験しましたよ。
「理化学検査」は、保存料や甘味料、着色料などの食品添加物、放射性物質の検査のことです。
今日は放射性物質の検査方法についても勉強しました。
その後、みんなで「手洗いチェック」体験。「ATP測定器」と呼ばれる機械を使って、手の汚れを数値化しました。手を洗わないで測定すると、高い数値が検出され、皆さん驚いていましたよ。
そこで、正しい手洗いの方法を教えてもらいました。手の甲や指先、親指の付け根まで丁寧にこすって洗います。
最後は、みんなで「しろくま忍者の手あらいソング」を教えてもらって踊りました。
これは、正しい手洗いの方法を身につけて食中毒や感染症を予防するために札幌市が作成したオリジナルソングです。
事前にDVDを見てくれていたので、皆さんとても上手に踊ってくれました。
みんなで踊った後は、一人一人に「食の安全・安心マスター」の認定証が手渡されました。
皆さん、正しい手洗いの方法をマスターして、食の安全についてたくさんの質問をしてくれました。
楽しい夏休みの思い出になるといいですね!