市場で学ぶ・作る・食べるやさい・くだもの料理教室開催! 第9弾!!!
9月26日(金)、当市場の青果部運営協議会主催の「市場で学ぶ・作る・食べるやさい・くだもの料理教室」が開催されました。今回は42名が参加しました。
なお、この料理教室は、生活習慣病の予防に効果的とされる野菜や果物を、普段の食生活に取り入れていただくことを目的として開催されています。
本日の講師は、「お料理サロンうららか」主宰の坂下美樹先生です。
先生は前述の「お料理サロンうららか」で料理教室の講師をされていたり、「cafeうららか」を経営されていたり、さらにはホクレンやキッコーマンのコマーシャルに出演していたりと、大変幅広い分野で活躍されている先生です。
今回教えてくださる料理は、「根菜のラザニア」、「白菜のコールスロー」、「りんごのレアチーズケーキ」の3品です。レシピもご覧ください。
最初は「根菜のラザニア」です。
ラザニアに用いる板状のパスタ生地の代わりに、薄切りにした大根とれんこんを使うというものです。ミートソースにもできるだけ野菜を多く使いますので、まさに「やさい・くだもの料理教室」にピッタリな料理です。
まず、ミートソースを作ります。
写真左側、ごぼうの「ささがき」ですが、先生によると、鍋の上で「ささがき」を行うのを良く目にするのですが、本来、まな板の上で行うのが昔からのやり方だということ。また、うま味成分のある皮をむき過ぎないのもコツ。
写真右側では、オリーブオイル、野菜をみじん切りしたもの、あいびき肉を順に加えて、炒めているところですが、オリーブオイルを入れてから、鍋に熱を通したほうがいいとのこと。オイルを焦がして風味を損ねないようにするためです。
また、あいびき肉は野菜がしんなりしてから加えます。しっかりと炒めて、野菜のうまみを出すことで、あいびき肉の分量、塩、コショウも少なくて済みます。
写真左側では、ホールトマトを加えていますが、ホールトマト(トマト1個)とカットトマトの使い分けはどうしていますか?
生徒さんの中には「値段です!」と現実的な意見もありましたが、長い時間煮込む料理であれば、トマト1個まるごと煮込む時間もあり、うま味も出るのでホールトマトがおススメとのこと。カットトマトは短時間でも調理できる料理のほうが適しているとのことでした。
ベシャメルソースも作りましたら、ミートソースと大根とれんこんの薄切り、それらを3段に重ね合わせて、溶けるチーズをかけ、オーブンへ!
次は「白菜のコールスロー」です。
北海道新聞の9月の「道新ポケットブック」にも掲載しているメニューです。
きゅうりは斜めに切ってから、にんじんは縦に切ってから、それぞれ千切りにします。
切り終えたものは、このような感じです。この後、水気を絞る作業がありますが、この時はしっかり水気を取りましょう。
あとはドレッシングを混ぜて、出来上がりです。
最後に一番の難関、「りんごのレアチーズケーキ」です。
左上写真・・・ビスケットを砕いたものを敷き詰めて土台を作っています。粗めのほうが食感がもっさりしなくていいようです。この土台がしっかりしていないと、最後にケーキが崩れてしまうことも。。。
右上写真⇒左下写真・・・りんごをフライパンで炒めるときは、最初はりんごを置きっぱなしにして、焦げ目をつけます。右上写真ぐらいになったら裏面も焼き、左下写真くらいで炒めるのは終わりです。
右下写真・・・ケーキが出来た時に、側面からりんごがはみ出ないように中央に寄せます。
次はチーズクリームを作ります。
左上写真・・・ボールに卵黄を入れてほぐし、グラニュー糖を加えて、湯せんにしてすり混ぜます。この時、湯せんの温度が高いと卵黄が分離するので、40℃くらいでいいとのことです。
右上写真・・・クリームチーズを入れた後、豆乳、生クリームを加えますが、少しずつ混ぜながらとのこと。
なお、二つのものを混ぜ合わせるときは、やわらかい方を加えるのが基本とのこと。したがって、最後はクリームチーズをゼラチン液に加えます。
右下写真・・・最初に作った土台にクリームチーズを流し込み、冷やし固めて完成です。
完成した料理はこちら。
「根菜のラザニア」は、ミートソースに野菜のうま味が効いていて、普通のミートソースとはまた違った味と食感です。
「白菜のコールスロー」は、コンビニエンスストアなどのものしか食べたことがない私には、「今までのものはコールスローじゃなかったのかも」と思わせる味わいです。
「りんごのレアチーズケーキ」は、クリームチーズのおいしさはもちろんのこと、焼きりんごがとてもマッチしています。
次は生徒の皆さんの番です!
「りんごのレアチーズケーキ」は冷やす時間が少ないこともあってか、皆さん苦戦していたようです。
でも、とてもおいしそうに食べていましたよ。
坂下先生のおかげで、工夫次第で野菜・果物をいろいろな料理に加えることができるとわかりました。
今後もそのような料理をご紹介していきますので、皆さんもぜひ実践してみてください。
坂下先生、どうもありがとうございました。
また、生徒の皆さんもお疲れ様でした。