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旬の北海道産カジカ

今日ご紹介するのは、この季節、毎日のように入荷しているカジカ(漢字で鰍と書きます)です。

いつもは、お腹を上にして箱詰めされて入荷してますが、卸売業者さんにお願いしてひっくり返してもらいました。こんな感じで泳いでるところを、皆さんの食卓にお邪魔したくて市場に参りました。全体的なフォルムはこんな感じです。

そして、いつもの定位置(お腹が上向き)。礼文産です。

こちらは、苫前産です。旬の時期なだけあって写真に収まりきれないくらい奥まで並んでいます。
こちらは、根室産です。
そして、こちらが稚内産です。
さてと、正面から見ると・・・とぼけた顔ですね。あれっ、こっち見てる?大きな口を見ても分かるとおり、食欲旺盛な魚です。なかなか、憎めない顔をしてます。
あまりにもカジカをじろじろ見ていたもので小売業者さんが、「カジカの雄、雌が分かるかい?」と質問されました。(無理・・・汗)お腹から卵がはみ出していれば、分かるのですが聞くところによると、顎の裏側が黄色っぽくなっているのが雄だそうです。さっそく復習です。たぶん、下の写真の手前2尾が雌で、奥の黄色っぽいのが雄と思われます。(自信50%)

ご覧のとおり、北海道全域で水揚げされます。沖合の海底付近に生息していますが、12月から2月にかけて産卵のため沿岸域(浅場)に移動して来るそうです。

カジカ汁なのに「鍋こわし」といわれるほど旨いだしが出て、これからの季節にピッタリな食材です。スーパーでは、ぶつ切りでパック売り出されていますが、タップリと旨いだしの出る頭部分と骨を何とか手に入れたいものです。また、価格も比較的安く手に入り、ぶつ切りにした身、アラ(皮・肝・胃袋)等、ほとんど捨てるところがないそうです。(エコだなぁ~)

大切なのは、湯通しして臭みを消すこと。忘れずにアクを取ること。このひと手間を怠って、臭みがトラウマになって食わず嫌いになってしまったらもったいないですよ。

また、味噌と一緒にオレンジ色の肝を潰して汁に溶かすと濃厚なコクが出て、旨さの極みです。(ひと手間かかりますが、たぶん、ここがポイント!)北海道産の野菜もふんだんに入れるとボリュームもあって、他のおかずがいらないくらいです。栄養が豊富で消化に良く、食べ過ぎてしまうところが玉にきずかなっ!他にもレシピがありますが、私・・・鍋派です。

体が温まり、暖房を2℃下げても大丈夫くらいですよ。(エコだなぁ~)もともとは漁師料理ですから調理は豪快に、皆さんもお試しあれ。くれぐれも、鍋を壊さないように・・・(ち)