「市場のおすすめ!やさい・くだもの食育セミナー」開催!
当市場の青果部運営協議会が主催する「市場のおすすめ!野菜果物食育セミナー」が2月26日(木)に開催され、140名が参加しました。
このセミナーは、生活習慣病の予防に効果的とされる野菜や果物を摂取することの大切さを再認識し、野菜を多く摂取できるメニューをご紹介することで、野菜や果物を家庭での食生活に取り入れていただくことを目的とし開催しています。
今回の講師は、野菜ソムリエ・オーガニックコンシェルジュ・北海道フードマイスターなど様々な肩書きをお持ちになる大宮あゆみ先生です。
何でも1年半ほど暮らしたニュージーランドで、農業のスタイルなどに感銘を受けて、現在に至っているとのこと。
札幌市から「さっぽろ食の安全・安心推進委員」として、過去2年間任命されたこともあるようです。
セミナーでは、今話題の「フィトケミカル」や「酵素のはたらき」などについて、講義していただきました。
では、フィトケミカルについて、簡単にご説明しますね。
フィトケミカルとは、植物性の食材に含まれる化学物質の総称で、これまでは栄養素としては考えられていなかった「色」「香り」「苦み」などを作る成分のこと。
抗酸化作用や免疫力のアップ、解毒作用、コレステロールを抑制するなどの効果が強いことがわかってきました。
トマトのリコピン、ナスやブドウ、ブルーベリーのアントシアニン、お茶のカテキン、唐辛子のカプサイシン、緑黄色野菜のβ-カロチンなど例を挙げてみると、皆さん「聞いたことがある!」とうなずかれると思います。
皆さんは5大栄養素(炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル)というものを聞いたことがあるかと思いますが、それに食物繊維とフィトケミカルを加えて7大栄養素と呼ばれることもあるとか。
最後に「ミニ試食会」と題して、「ホットサラダ」、「ベジブロスで作るジンジャースープ」が提供されました。レシピはこちらです。
ちなみに「ベジブロス」とは野菜を煮て、取ったダシのことです。たまたま朝の情報番組を見ていたら特集されていました。
ベジブロスは調理の際に出る「野菜くず」を煮るだけで作れて、フィトケミカルを含んでいるため、抗酸化作用などが手軽に得られるということ。
熊本のある幼稚園では、毎食時ベジブロスを入れたスープを給食に出していたら、ほとんどの園児がインフルエンザにかからなかったなど、今話題を集めているようですね。
受講者の皆さんからも「あったまる~!」、「ダシがとっても濃厚~~!」などの声が。
今回は野菜について、また新たな魅力を教えていただきました。
大宮先生、ありがとうございました!