札幌中央青果協同組合とJA和歌山県農さんが梅漬け教室を開催しました!
6月2日、金曜日、当市場の青果部小売組合のひとつの札幌中央青果協同組合とJA和歌山県農さんが、さっぽろ青果館で梅漬け教室を開催しました!
本日、使われる梅はこちらの「南高梅」です。
まず、JA和歌山県農の上野さんが、南高梅について説明を行いました。
南高梅の生産地である和歌山県は、梅の生産量が日本一で、6割のシェアがあるとのこと。
県内には、「梅干しでおにぎり条例」や「梅酒・梅ジュースで乾杯条例」など、梅の生産地ならではの条例もあるとのこと。
南高梅の特徴は、以下の4つとのこと。
- 実が比較的大きく、種が小さい
- 皮が軟らかくて肉厚で香りが良い
- 追熟(黄熟)する
- 太陽の光が当たる部分に美しい紅をさす
また、和歌山県みなべ町では、梅の特許も取得しているとのこと
- 血糖値の上昇、肥満等に関連づけられる酵素の働きを阻害する物質が含まれている
- 胃に障害を及ぼす菌の運動能力を阻害する物質が含まれている
つづいて、JA和歌山県農の竹本さんが、梅酒・梅ジュースと梅干しのつくり方について説明を行いました。
まず、梅ジュース・梅酒のつくり方です。
【梅ジュース】
(分量の目安 梅:1㎏、氷砂糖:800g~1㎏、広口ビン3l)
- 梅を水洗いして軽く水気を切ったのち、冷凍庫に入れ、完全に凍らせます(目安24時間以上)
- 氷砂糖と梅を殺菌した広口ビンに交互に入れて密封します。
- 梅の解凍が始まると時々ビンを動かし、氷砂糖をとかします。約7日でできあがりです。
【梅酒】
(分量の目安 梅:1㎏、氷砂糖:600g~1㎏、ホワイトリカー:1.8l、広口ビン4l)
- 梅ジュースの2番の手順で、ホワイトリカーをそそぎます。
- 冷暗所に保存し、時々ビンを動かして氷砂糖をとかし、約3か月後からお召し上がりいただけます。
次に、梅干しのつくり方です。
(分量の目安 南高梅(黄色く熟したもの):1㎏、粗塩:200g)
- 梅を水洗いしてよく水気を切ります。
- 梅と塩とをなじみやすくするため、ビニール袋の内側に霧吹きでアルコール度数35度の焼酎を吹き付けます。
- ビニール袋に梅と塩を入れたまま転がしよくなじませて平らにします。
- 梅と同じ重さの水を別のビニール袋に入れて、おもしにします。
- 約1か月冷暗所に保存します。
- 梅を取り出し、約3~4日間ほど天日干ししてできあがりです。
天日干しというと、写真右側の「ざる」を想いうかべますが、梅が転がってしまうので、左側の「すだれ」のような平らのものを使った方がよいとのこと。口のあいたダンボールの上などに置くと、通気性がよく、なお良いとのことです。
来場者にも梅ジュースづくりのセットが配られたので、さっそくつくってみました。
できあがりが楽しみです!
最後は、梅をつかった食べ物の試食が行われました。
梅干しはもちろんのこと、梅ジュース、梅ヨーグルトや梅ジャムがあり、どれもとてもおいしかったです。
6月5日から、当市場の南高梅の入荷がはじまりましたので、みなさんもご家庭で梅のレシピをお試しください!