仲卸業者さんが小学校でリンゴの先生になりました
12月16日、当市場仲卸業者の一つ、 蔵重商店の渡会さんが、札幌市立石山南小学校でリンゴの先生になりました。
渡会さんと石山南小学校3年1組担任の佐藤先生は、これまでにも市場のことや野菜、果実など、青果に関することを取り上げて授業をしているそうです。
今回は、リンゴについて学習しました。
3年1組のみんなは、リンゴの歴史や産地、種類などいろいろ調べて資料を作りました。
先生:「リンゴのルーツは知ってるかな?」
現在流通しているリンゴは、西洋リンゴの仲間でアジア西部からコーカサス地方(黒海とカスピ海に挟まれたコーカサス山脈周辺)、ヨーロッパ、アメリカを経て明治時代に日本に入って来たそうです。
一方、平安時代には中国から、今ではほとんど流通していない和リンゴ(小さくてすっぱい)というリンゴが入って来ていたそうです。
すると!和リンゴの子孫の「アルプス乙女」を先生がパクリ!!
子供たちからは「ワーッ!ずるい!!」の声!!
授業は、盛り上がります!!
続いて渡会さんから問題!!
渡会さん:「リンゴが一番甘いのはどこでしょう?①上の方 ②真ん中 ③下の方」
みんな:「2番!!」
渡会さん:「正解は1番です」
みんな:「えーーー?どうして??蜜のある真ん中じゃないの???」
渡会さん:「リンゴの上のほうは、太陽をたくさん浴びているから甘くなるんですよ!」
みんな:「あ~ァ~」「そうなんだ」
先生:「蜜のことについて調べてくれた人いますか?」
みんな:「蜜は甘い訳ではなく、熟しているしるしで~す」
などなど・・・。
一人ずつ調べたことを発表していきます!!
そしてみんなの発表が終わると、次は地図を使って自分たちの地域のことを調べました。
古い地図で調べると、昔は石山南小学校周辺には、果樹園がたくさんあったようです。
でも近年は、果樹園も少なくなっていることが分りました。
3時間目が終わり4時間目、お楽しみの時間が!!
先生の「変身せよ」の号令で
みんな変身!!
じゃ~ん!!
みんなは、給食を食べる時のスタイルに!!かわいいですね!!
そして渡会さんは、ユニフォーム姿に!! ステキです!!
みんなの楽しみにしていた「試食タイム!!!」
今日のために渡会さんは、特別なリンゴを用意してくれました。
その名も「余市産 緋の衣(ひのころも)」と言う歴史あるリンゴです。
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ここで「緋の衣」について紹介します。
旧会津藩士が、入植地の北海道余市町で苦難の末、国内初の民間栽培・商品化に成功したリンゴだそうです。
その後、余市では、リンゴやサクランボ、ブドウなどの果実栽培が盛んになりました。
時が経ち、リンゴの品種も変わり、余市で、この「緋の衣」の木もわずか1本になったそうです。
この残った1本の「緋の衣」は、明治40年代、植えられたもので、幹には大きな穴が開いているそうです(リンゴの木の寿命は100歳)。今となっては延命も難しいのだとか。
平成10年に、町制100年を控えた余市町が、会津藩士ゆかりの会津若松市に交流を持ちかけ、リンゴ栽培農家間での交流が始まり、平成12年に「緋の衣」の枝木を「会津平成りんご研究会」に提供しました。
里帰りした「緋の衣」は、会津で各農園に植樹され、平成17年には実が付き、現在では約50本の木が育っているそうです。
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授業に戻ります・・・。
そんな貴重なリンゴを食べられるなんて! 幸せ者だよみんな!!
中身は?・・・・。
このリンゴの特徴は、蜜がおしりの表面に出ること。
そして、リンゴバラバラカッター??で・・・。
先生が「えいっ!!」
お見事!! 甘~い香りが教室に広がります!!
そして先生!お約束の「パクリ」!!
みんな:「ワー\(・o・)/!」
先生:「食べたい人!!」
いよいよ待ちに待った試食です。
みんな並んで!並んで!
りんごを横に切ると「星が!!」
緑色に輝く蜜が見えます!!
みんな:「おいしい!!」
と大喜び!!
小さいリンゴも頂きました。
おっ!!手のひらに??
「種」・・・。
tanu:「種、どうするの?」
みんな:「植えてみる。(#^.^#)」
tanu:「ぜひ!リンゴがなったら取材に行きます。」
最後に・・・。リンゴにシールを貼って作った文字入りリンゴを紹介。
渡会さん:「お日様の光をシールで遮るとリンゴに色が付きません」
佐藤先生がそーっとシールをはがすと・・・
メリークリスマス!!
楽しい授業も終わりを迎えました。
石山南小学校の皆さん、渡会さん楽しい授業を見せていただいてありがとうございました!!
tanuでした。