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市場見学と料理講習を開催しました

11月21日、魚食普及委員会と当市場売買参加者の生活協同組合コープさっぽろが連携し、市場見学と料理講習を開催しました。

市場のしくみを説明後に市場水産棟を見学していただきました。

この日の午前の回には、16名の方が参加し市場に勤めて50年以上のベテラン説明員に水産・青果のせりの様子や仕組みについて説明を受けました。

次に料理講習に移ります。道央水産物商業協同組合、金澤専務理事に講師をお願いし、秋サケ、ホッケ、真ガレイを使用し三枚おろしを習得していただきます。

吊り下げられたミラー越しに調理台に見慣れたスプーンが…。魚の骨が指に刺さるとかなり痛いそうで、スプーンを使うと簡単に血合いが取り除けて便利です。また、鍋料理に使用する時は、湯通し(魚の色が少し変わるくらいの温度)で生臭さを消すことを忘れずにとのこと。

秋サケの三枚おろし中です。金澤講師、見切れてすみません。(秋サケが見事なもので…)

魚の調理につきものなのが鱗(ウロコ)取りですね。魚が、まな板から消えない(移動しない)ように頭を左に置き、エラ付近を親指で抑えます。少しだけ魚の頭を起こした状態で、包丁・金たわし等を尾から頭に向けて軽く動かすだけで鱗が取れるそうです。金たわしを使用すると、金属の屑が魚に付いている場合もあるので注意が必要です。

ホッケの大名おろし中です。

余談ですが、こちらの金澤講師は、魚食普及を目的とした魚介類の解体ショーを保育園で開催した際に、1本丸ごとのサケを半身におろし、片貝を外した生きたホタテ、ホッキ、ツブを上からラップをかけて園児に触れさせると「目だー!」、「口だー!」、「動いてるー!」と大いに盛り上がったそうです。そして、おろした魚介類は翌日の給食に使用したそうです。また、骨付きの魚を食べさせながら口から小骨等(異物)を出すことは成長過程で必要なこととおっしゃる園長先生もいらっしゃるそうで、魚食普及と食育を兼ねた有意義な活動となっているようです。

いよいよ、皆さんの調理開始です。各テーブルにベテランスタッフがおりますからご安心ください。スタッフの皆さんの説明も丁寧で、調理が進むにつれ身おろしが上達しております。

またまた余談ですが、今回の食材に使用しているサケって、白身魚だって知っていました?海を回遊しているオキアミ等(エビに似たプランクトン)を食べることで、アスタキサンチンという物質をサケが取り込み赤身に変わるそうです。秋には、オホーツク海、太平洋沖で栄養を十分に蓄えたオキアミが回遊しているそうで、北海道のサケは脂がのって旨いわけです。(取材中に金澤講師と目が合い、ラッキーなことにあら汁をいただきました。写真を撮り忘れてしまうほど、箸が止まりませんでした!体は、ポカポカ!)

もうすぐ完成です。ホッケの子を煮付けている方もおります。

そして、完成品がこちら。秋サケのムニエル、ホッケの煮付け、カレイも煮付けた方がおりました。そして、秋サケのあら汁。すべて掲載できず、すみません。

お待ちかねの、お食事タイムです。

参加された皆さん、お疲れ様でした。ご家庭でも、大いに腕を振るってください!(ち)