「コンプライアンス推進会議幹部社員向け研修会」が開催されました
2月24日火曜日、市場コンプライアンス推進会議による幹部社員向けコンプライアンス研修会が開催されました。
昨年10月7日の代表者向けコンプライアンス研修会に引き続いての開催となります。
講師は弁護士の大川哲也様で、「企業コンプライアンスと危機管理」というタイトルで講演をしていただきました。
講演の内容は次のとおりです。
そもそも「コンプライアンス」とは、日本語で訳されると「法令遵守」となりますが、実際は「コンプライアンス」=「法令遵守」ではありません。
法令を最低限のラインで遵守するだけでは、企業としての信用を失うことにつながるため、法を守るよりも広い概念で考える必要があります。
また、企業のトップの意識が低いと、当然ながら社員の意識はトップ以下になっており、コンプライアンス違反が行われやすい構造となってしまいいます。
よって、企業のトップ、幹部職員がまずは意識を高める必要があります。
昨年から今年にかけて発生した、横領、着服などのコンプライアンス違反の事例を新聞報道で見ていくと、損害額が大きい傾向になります。
一度始まってしまうと、それを穴埋めするため、雪だるま式にどんどん額が大きくなるという傾向にあるため、スタートを切らせない対策が必要となります。
コンプライアンスは、危機管理(リスクマネジメント)と考え、最悪の事態を想定し、対応することを具体的に考えていく必要があります。
実際に起きた事件、事故の実例を紹介しながら、どのようなことを想定しなければならないのか説明がありました。
参加した市場関係者は101名で、その関心の高さがうかがえました。
今回受講された会社組織の幹部社員の意識向上が、会社の社員全体の意識を引っ張り上げていくことが期待されます。