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柿が入荷しています!

10月も終盤となり、朝晩の冷え込みが強まってきた札幌市内です。
当市場の卸売場もだいぶ寒くなってきました。

そんな中、当市場では秋を代表する果実の「柿」が入荷しています!

秋の果物「柿」

さて、柿には「甘柿」と「渋柿」があることはご存知でしょうか。
農林水産省のホームページによると、柿の渋みのもとは水溶性タンニンと呼ばれる物質によるもので、渋柿の場合はこれが口の中で溶けることで渋みを感じるのだそうです。
甘柿も、幼果のときには渋みがあるものの、収穫時になるとタンニンが「水溶性」から「不溶性」へ変化することにより、渋みがなくなるのだそうです。
また、渋柿はアルコールや炭酸ガスを使って処理(渋抜きと言います)することによって、タンニンが「不溶性」に変化し、甘くなります。

日本全国でたくさんの品種の柿が生産されており、ブランド化されているものも数多くあります。 その中から、当市場に入荷しているブランド柿をご紹介します。

まずは、新潟県佐渡地区で生産されている「おけさ柿」です。 

JA羽茂のおけさ柿
JA佐渡のおけさ柿
JA越後中央のおけさ柿

JA羽茂、JA佐渡、JA越後中央からそれぞれ出荷されています。
こちらの「おけさ柿」ですが、例年は産地の皆様が来場しトップセールスを行っていますが、今年はコロナウイルスの影響により、リモートによるトップセールスが行われました!

リモートトップセールス
JA越後中央 経営管理委員会会長 髙橋 七郎様のご挨拶
JA佐渡 常務理事 松井 和幸様のご挨拶
JA羽茂 代表理事組合長 本間 晧様のご挨拶
全農新潟県本部 県本部長 安藤 稔様のご挨拶

産地関係者の方々より、ご挨拶がありました。

今年の「おけさ柿」については、夏の高温により若干の着色遅れがあったものの、台風等の被害もなかったため着果・肥大は問題なく、昨年を上回る出荷量となっているとのことです!

ところでこちらの「おけさ柿」、品種は「刀根早生」と「平核無(ひらたねなし)」という2種類があります。
本日入荷していたものは「刀根早生」、11月上旬には「平核無」が出荷ピークを迎えます。
ここで問題ですが、「刀根早生」と「平核無」は甘柿でしょうか?渋柿でしょうか?

甘柿?渋柿?

答えは「渋柿」です!
そのため、炭酸ガスやアルコールによって渋抜きをして出荷されていますので、食べる時には甘い柿となっています!
種が無く、まろやかな甘さが特徴です。

続いて、山形県で生産されている「庄内柿」です!

庄内柿①

こちらも、品種は「刀根早生」と「平核無」が中心です。

庄内柿②

箱に「産地脱渋」と書かれているため、こちらも「渋柿」です。
山形県は昼夜の寒暖差が大きいため、夜間に気温が下がると柿が旨味を蓄え、美味しさが増すそうです! とろけるような甘さと柔らかさが特徴です。

たねなし柿①
たねなし柿②

この他にも和歌山県のJA紀北かわかみからの「たねなし柿」などが入荷しています!

「柿が赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるように、柿には栄養素がたくさん入っています!
中でもビタミンCを多く含んでおり、その量はなんと柿1個でレモン1個とほぼ同じです!これからの時期、風邪の予防にぴったりです。
このほかにも血液をサラサラにしてくれる「ポリフェノール」、生活習慣病の予防に効果的な「βクリプトキサンチン」や「リコピン」が含まれています!

栄養素たっぷり、甘みたっぷりの「柿」のご紹介でした。
これからの時期、店頭で見かけることが多くなると思いますので、お見かけの際はぜひお試しを!