「JA和歌山県農」の皆さんが「みかんの出前授業」を行いました!
11月20日、JA和歌山県農(和歌山県農業協同組合連合会の略称です) 北海道事務所の樫山さんと樫尾さん、また、当市場仲卸業者の株式会社 北一藏重商店さんが、札幌市立藤野小学校の3,4年生を対象に和歌山県産「みかん」の出前授業を行いました。(前回の出前授業はこちらです)
今回は前回に引き続いて樫山さんと、さらに樫尾さんのお二人で講師をされました。JA和歌山県農さんは当市場のすぐ近くに事務所を開いていまして、お二人は和歌山県からこちらに勤務されているとのこと。関西方面の訛りも多少あるのか、思わず聞き入ってしまう語り口調でしたよ。
また、当市場仲卸業者、藏重商店の渡会さんと藏重さんもご一緒です。
出前教室を行った藤野小学校は庭にさくらんぼの木、隣にはりんごの農園があるという、札幌にいることを忘れさせてくれるようなステキな立地条件でした。
最初はスライドを使って、樫山さんがみかん(有田みかん)のお話をしてくれました。
みかんには、ビタミンC、ミネラル、食物繊維、クエン酸や今、抗酸化物質として注目されているβ_クリプトキサンチンなどが含まれています。なお、みかん2個分で1日に必要なビタミンCが取れてしまうようです。
ちなみに、和歌山県の有田(「ありだ」と読みます)では山が多いため、斜面に石垣を積んだ段々畑でみかんが作られています。そのため、太陽の光を浴びやすく、また、石垣の中に暖かい空気が溜まることで、夜でも暖かいということ。
採れたみかんは滑車で運ぶようで、この写真は結構な衝撃映像ですよね。
また、「おいしいみかんの見分け方」も教えていただきました!
①果実の紅色がしっかりと濃い
②へたの切り口(直径)が小さい
③果皮のブツブツが細かくて密集している
④果皮が薄く、よく見るとデコボコしている ⇒ 「キクみかん」と言われるようです
⑤果実の形が均整のとれた円形で、実がよくしまっている
⑥大きいみかんより小さなみかん(中玉がおすすめ!) ⇒ 小さいと甘みも強いのですが、酸味も強くなるから中玉!
そして、一番肝心なのが。。。
⑦有田みかん(笑)
次に「有田のみかんのおっちゃん」こと、樫尾さんからみかんのむき方を教えていただきました。
有田のみかん農家の方々のむき方だそうです。へたとは反対の部分のお腹を両手でひょいと割るとキレイに半分に!さらにもう一回!
子どもたちからも「え~~~~~」という感嘆の声が。こうすると手を汚さずに簡単に食べられるのだとか。
私もチャレンジしましたが、みかんを潰してしまいそうな恐怖感に打ち勝てば、ちょっと汚いですが割ることができました!
他にもみかんの果実についている白い部分を取り除く方が多いですが、実は食物繊維などの栄養素が多いところなので、健康を考えたらもったいないとのこと。
また、すれ傷があるみかんは、みかんの木の外側で生っていることが多いので、陽をよく浴びて成長しているためおいしいとのこと。
さあ、ここで秘密兵器の登場です!
これは糖度計といって、果物などの汁を先端につけると、その果物の糖度が計れるというスグレモノ!
のぞいたらどうなるのか、無理やりカメラで撮ってみました。
甘さを数値化するというのはとても興味深いと感じたのは私だけではなく、好奇心旺盛な子どもたちも糖度計をのぞくために挙手の嵐!
樫山先生への質問コーナーでは、「みかんって何でみかんって言うんですか?」という哲学的?な質問も出て、先生もビックリな場面もありましたが、皆さんの熱心に質問する姿はステキでしたよ!
最後は、みかんと「和歌山のゆるキャラシール」をもらい、皆さん笑顔で授業を終えました。
この季節といえば、こたつでみかん! みかんをいっぱい食べながら、今日のことを家族の方にいっぱいお話をしましょう!
JA和歌山県農の樫山さんと樫尾さん、藏重商店の渡会さんと藏重さん、本当にお疲れ様でした。