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カテゴリ: ‘市場からの食の情報’

コマイ

火曜日, 2月 5th, 2013

先日、競り場で「コマイ」を見かけました。

北海道網走産

「コマイ」は、マダラやスケトウダラなどと同じタラ科の仲間で、主にオホーツク海沿岸や根室海峡周辺などに生息しているお魚。

産卵期は1~3月だそうで、1月から2月にかけての厳冬期が最も旬だそうです。

上あごが下あごより突き出ていて、下あごの短いヒゲが特徴です

漢字だと「氷下魚」や「氷魚」。

氷に穴を開けたり、割ったりして氷の下から釣りや定置網で漁獲することから付けられたそうで、この「氷下待ち網漁」は、道東の冬の風物詩なんだとか。

「コマイ」といえば、やっぱり干物。マヨネーズや七味唐辛子など付けて、おつまみとして食べる方も多いのではないでしょうか?

「ほとんどが加工品で出回るけど、鮮魚でも入荷はたまにあるんだよ。煮付けや塩焼きにするとおいしいよ!」と、仲卸業者さんに教えてもらいました。

”リンゴ界のスーパーアイドル”入荷しました

土曜日, 1月 26th, 2013

少し寒さが和らいだ日が続いたこともあって、一層肌寒く感じられた26日の早朝。

関係者の熱い視線を浴びて、「ピンクレディー」という名前のリンゴが今シーズン青果の競り場に初登場してくれました。

キャッチコピーは、”リンゴ界のスーパーアイドル”。

この「ピンクレディー」は、オーストラリアで「レディーウイリアンムス」と「ゴールデン・デリシャス」を交配して生まれたリンゴだそう。

品種名は「クリスプピンク」といい、色を連想するカクテルから名付けられた「ピンクレディー」は商標名。

現在では、オーストラリアのほか、アメリカ、ニュージーランド、イタリア、フランス、チリ、南アフリカなど世界各国で栽培されているそうです。

この「ピンクレディー」の栽培権利は、オーストラリアの組織が厳格な管理をしており、栽培契約を結ばないと生産販売できない国際ルールとなっているのだとか。

日本でも、長野県を中心に生産が行なわれており、約4,700本の苗木が植えられているそうです。

今日の青果の主役は、この「ピンクレディー」。

「(生産者の方が)収穫から今まで酸味を程よく抜かせて出荷しているんです。リンゴの中でもコクがあって、濃厚な味ですよ」とは、仲卸業者さん。

その声に耳を傾ける小売業者さん。

この”スーパーアイドル”が、青果の競り場を少し暖かくしてくれたようです。

ヨーロッパでは、見た目の上品さもあって「恋人たちのリンゴ」として売り出されているのだとか。

入荷はまだ少ないようですが、バレンタインデーやホワイトデーにこの希少な「ピンクレディー」を贈ってみてはいかがでしょう?

NHK札幌「とれたて市場だより」に札幌中央青果協同組合の森口真次さんが出演

木曜日, 1月 24th, 2013

1月24日、NHK札幌つながる@きたカフェ「とれたて市場だより」に、札幌中央青果協同組合の森口真次さんが出演。

青果一筋31年という大ベテランの森口さんが、今が旬の果物を教えてくれました!

番組前半では、市場の卸売場で九州産の「イチゴ」や「メロン」、「スイカ」などをご紹介。

暖かい時季に出荷のピークを迎え、夏のイメージの強いメロンやスイカなども、栽培技術が発達した現在は一年を通して入荷があるのだそうです。

イチゴ(左上)、メロン(右上)、スイカ(右下)、デコポン(左下)

後半は森口さんのお店に移動して、ミカンやデコポン、イヨカンなどのかんきつ類を取り上げました。

・「ミカン」は重くて形が平べったいものがおいしい。
・「デコポン」は触ってみて柔らかく感じる時が食べ頃。
・「イヨカン」は一口食べて酸っぱかったら、常温で一晩置いておくと酸味が抜ける。などなど、ベテランならではの見分け方も紹介しました。

酸味と甘みのバランスが良く、ビタミンCや食物繊維が豊富なかんきつ類は、疲労回復や風邪予防、美肌などの効果があるそうです。

4月頃までは入荷が続くとのことですので、ぜひ!

番組でご紹介した森口さんのお店はこちらです↓

「二子屋 森口商店」

住所:札幌市中央区北12条西23丁目2-7 さっぽろ青果館内  

電話:011-643-1153

ナマコ

火曜日, 1月 22nd, 2013

まだまだ寒い日が続きますが、こんな時季は「ナマコ」がお勧めです。

水温が低くなると活発に動くといわれる「ナマコ」は、寒いこの時季、身がよく締まりとてもおいしいんだそうで、俳句では冬の季語として多くの題材に登場しているほどです。

漢字だと「海鼠」。中国では「海の朝鮮人参」という意味の「海参」と書くそうで、滋養強壮作用があるとして漢方薬に使用されるんだとか。

種類も数多く、日本周辺の海域で取れるものだけでも200種類ほどあるそうです。

コリコリとした弾力のある食感が特徴で、ポン酢につけたり、ユズやスダチなどのかんきつ類としょうゆを混ぜて生で食べるのがお勧め。

また、腸を塩辛にしたものは「コノワタ」と呼ばれ、日本三大珍味の一つに数えられるほど人気があり、他にも卵巣を塩辛にした「コノコ」や干し上げた「クチコ」も高級珍味なんだとか。

今晩も冷え込みそうですので、熱かんのお供にぜひ!

kai。

「大きなかんきつ」と「小さなかんきつ」がそろって入荷しています

月曜日, 1月 21st, 2013

オレンジやレモンなどのかんきつ類には、大小さまざまな種類があるようです。

熊本県からは、重さが2キロほどにもなる大きなブンタンの仲間、「晩白柚(ばんぺいゆ)」が入荷しています。

名前の「晩」はゆっくり成長する晩生型、「白」は果肉が白っぽいから、「柚」は中国語で丸い果実という意味に由来するのだとか。

大きさから「かんきつ類の王様」とも呼ばれ、食べごろになるまでは観賞用として匂いを楽しむことも・・・。

原産はマレー半島。昭和の初め、日本に導入され、現在は熊本県八代市の特産品なのだとか。

果皮は黄色でとても厚く、皮をむいた時の白い部分が1~2センチもあるのだそうで、この部分を砂糖で煮て晩白柚漬けとしてもおいしく味わえるのだそうです。

もちろん、果肉はやわらかくて、みずみずしく、爽やかな甘みと程よい酸味があって人気上昇中。見た目の大きさから贈答用にも喜ばれているそうです。

一方、宮崎県からは、直径3センチほど、約20グラムの「きんかん」が入荷しています。

この「きんかん」、古くからせき止めやのどの痛みを抑える薬用として用いられてきたそうです。

原産は中国。江戸時代に日本に伝わったともいわれており、現在は国内生産量の半分以上を占める宮崎県の特産品の一つなのだとか。

もともとは、果肉に苦味があったことから果皮の付いたまま甘く煮て、砂糖漬け、蜂蜜漬け、甘露煮にしていたそうですが、今では皮ごと丸かじりできる「完熟きんかん」といったものも登場しているそうです。

「北海道ではあまりなじみがないけれど、上品な甘みがあって独特なおいしさ!」とは、小売業者さん。

どちらも、これからが本格的なシーズン迎えるそうで、南国からの特産品を大小、食べ比べてみてはどうでしょう?

石狩湾から「ニシン」入荷しました

火曜日, 1月 15th, 2013

まだまだ寒い日が続きますが、市場には「春」を告げるお魚の入荷が。。。

北海道石狩湾(石狩・厚田・浜益)沿岸でとれたニシンです

二シンは漢字だと「鰊」や「鯡」。かつては産卵期を迎える春に大群で日本に接岸してきたことから、別名「春告魚」とも呼ばれたそうですが、近年はその数も減り、石狩湾沿岸では1月から漁を始めているとのことです。

二シンは複数の群(系統)があるそうで、石狩湾を中心とした沿岸で生まれるものは、湾内を回遊し成長する地域性のニシン。広範囲に回遊するものと比較しても成長が早く、身の脂肪分が少ないのが特徴だそうです。

昆布で巻いて煮締めた「昆布巻き」や卵を加工した「数の子」は、お正月のおせち料理ではかかせませんね!

他にも、干物にした「身欠きにしん」を使用して野菜と漬ける「にしん漬け」や、甘露煮にしてかけそばにのせて食べる「にしんそば」など、北海道では二シンを使った地域の名物料理がたくさんあります。

石狩湾では、漁期は3月いっぱいまでとのことです。

ゴッコ

木曜日, 1月 10th, 2013

新しい年が明け、寒さもよりいっそう厳しく感じた1月10日の朝。

お正月も終わったこの時期に、水産の競り場には七福神の一人が・・・

布袋魚(ホテイウオ)です

北海道や東北地方では「ゴッコ」の名前で親しまれている、この「ホテイウオ」。

ふくよかな体型と愛らしいお顔が七福神の布袋様を感じさせるとして、そう名づけられたのだそうです。

愛きょうたっぷりのお顔。写真は北海道噴火湾産

大きさは約30センチ前後で、表面はぷよぷよ。丸みを帯びた体と「ぬめ~」とした感触が特徴です。

この吸盤状の腹ビレで岩に張り付くそうです

産卵のため浅瀬に来る12月から春先が旬とのことで、「この寒い時期が特においしいよ」とは、小売業者さん。

タンパク質やビタミン、DHAが多く含まれ、コラーゲンも豊富なため汁物や鍋物にお勧めだそうで、道南地方では「ゴッコ汁」という郷土料理もあります。

また、うまみと甘みがたっぷり含まれている卵は、「しょうゆ漬け」にすると美味だそうです!

kai。

お正月料理に! 「サトイモ」、「レンコン」も満を持して青果の競り場に登場です

木曜日, 12月 27th, 2012

今年もあと数日となりましたが、青果の競り場にもそんなことを感じさせる食材が次々と入荷しています。

まずは、「サトイモ」。

主に土に覆われた茎の部分を食し、晩夏から秋にかけて収穫されるのだそう。

北海道では、あまりなじみがないかもしれませんが、東北各地で行なわれる芋煮会や西日本各地で行なわれる芋炊きなどの主役食材。

本州の地域によっては、秋の風物詩にもなっているそうで、なくてはならない秋の人気者なんだとか。

親イモに寄り添うように子イモ、孫イモとたくさんのイモができることから、子孫繁栄の縁起物食材として、お正月料理でも人気者。

今か今かと、定番の煮物なんかで、新年の出番を待っているようですよ。

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その横には、「レンコン」。

ハスの地中(水中)に埋もれた茎の部分を食し、沼沢地や蓮(ハス)田などで栽培されているそうです。 

熊本県の郷土料理である辛子蓮根(からしれんこん)が有名ですが、煮物や漬物などとしてシャキシャキとした食感が好まれているのだとか。

輪切りにすると、多数の穴が開いていることから、「先を見通す」ということで、縁起が良いと、こちらもお正月の祝いの膳には欠かせない食材。

この時季は、特に人気が急上昇するのだそうです。

他にも、「ゴボウ」や「ミツバ」、「黒豆」などなど。

青果の競り場には、お正月での出番を待つ食材がひと足お先に顔を見せてくれています。

縁起物食材「くわい」も青果の競り場に顔を見せています

水曜日, 12月 26th, 2012

今年も残すところあと数日となりましたが、そんな青果の競り場にお正月の縁起物野菜とされる「くわい」が入荷しています。

この「くわい」は、水田で栽培され、土をかぶった茎の部分が食されるのだそう。

古くは、平安時代に中国から伝わったともいわれ、古くから食べられていたのだとか。

国内の生産量8割を占める広島県福山市から当市場にお目見えです

収穫のため掘り出すと、春に延びる新芽が出ていることから、「芽が出る」、「めでたい」などと、おせち料理に利用されている食材。

「肉質が良く、ゆり根に似た甘みとほろ苦さがあって、甘く煮詰めたり、きんとんとしても利用されるよ」と、教えていただきました。

どうですか?しっかり芽が出ていますね!

「これが市場に出てくると、あといくつ寝ると。。。。。だな~」なんて、声も聞かれた青果の競り場。

皆さんに、年の瀬が押し迫ってきたことを実感させてくれたようです。

ピリッとしみる舌触り「博多わさび菜」

木曜日, 12月 20th, 2012

福岡県中央部に位置する「JAみい」から「わさび菜」が入荷しています。

この「わさび菜」、九州地方に生育している「からし菜」から生まれた変異種を育成したもの。

葉が長く、ふちがギザギザになっているのが特徴で、「からし菜」特有のピリッとした辛味があるのだそうです。

「葉が柔らかく、生のままサラダやハムを巻いたりして、おいしく食べれるよ。独特の辛さがくるんだよ!」とは、小売業者さん。

通年食べられるようですが、秋から春にかけて市場に顔を見せてくれるとのこと。

辛さは、からしや大根などに含まれるアリルイソチオシアネートという成分。寒くなるほど、この成分が増えて辛味が強くなるそう。

これから、さらに本来の持ち味を発揮する野菜のようです。

栄養分も、ビタミンB2・ビタミンCが含まれており、鉄分やカルシウムが豊富といわれる野菜。

ぜひ、こんな野菜も食卓にどうでしょう?