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カテゴリ: ‘市場からの食の情報’

イシダイ

火曜日, 10月 16th, 2012

先日、水産の競り場で奇麗なしま模様のお魚を見つけました!

北海道せたな産の「イシダイ」です

白と黒のしま模様が特徴のイシダイ。

幼魚や若魚のときは、しまがよりはっきりしているそうですが、成長するにつれてだんだん白と黒の色が互いに灰色になり、不鮮明になるのだそうです。

また、口は顎と歯が融合して頑丈なくちばし状になっており、甲殻類や貝類、ウニなどの硬い殻の動物も噛み砕いて食べるのだそう。そんなことから、石をも噛み砕く魚という意味で「石鯛(イシダイ)」と呼ばれるようになったという説もあるのだとか。

住んでいる場所や成長段階によっては、シマダイ、サンバソウ、クチグロ、ギンワサ、ハスなどと呼ばれます。

成魚は50センチを超える大きさになり、引きの激しさなどからも磯釣りの対象として人気が高いのだそう。

食べ方は、お刺身がお勧め。「脂がのっているので、煮付けや空揚げでも合うよ」とは、卸売業者さん。

旬は秋とのことですので、今がぴったりのお魚ですね。

口の周りが真っ黒で、愛嬌(あいきょう)もたっぷり

イシダイ、どうですか?

kai。

「鮭児」入荷しています

金曜日, 10月 12th, 2012

10月も中旬に入り、秋もだんだん深まってきた札幌。

「秋サケ」のシーズンが全盛期を迎え、当市場には「幻のサケ」と言われる「鮭児(けいじ)」の入荷も増えてきました。 

秋サケは、産卵のために、秋に母川へ帰ってきたものですが、鮭児はロシアのアムール川系で産まれた2~3キロの若いサケだそうで、北海道の太平洋沖やオホーツク海などを回遊中にとれることが多いんだとか。

秋サケ1万匹に1匹程度の漁獲量ということで、一般市場やお店にはあまり出回らないので、高級食材として珍重されています。

道東の落石産、斜里産です

秋サケよりも小ぶりですが、脂肪率が極めて高く、全身がマグロのトロのような感じだそうで、「味は絶品!刺身で食べると舌の上でとろけるよ~」とは、仲卸業者さん。

漁協の証明書が付いていて、高級感もより一層際立ちます

当市場には11月いっぱいくらいまで入荷があるようです。

一生に一度でいいから食べてみたいです。

kai。

熊本県からクリの王様がやって来ました

金曜日, 10月 5th, 2012

熊本県からやって来たクリの王様といわれる「利平栗(りへいぐり)」。

果肉が黄色で、甘みがあり、大粒なのが特徴だそうです。

見てのとおり、王様の風格漂うこの重量感

1940年(昭和15年)に、大粒の「和栗」と「天津甘栗」を掛け合わせて開発されたこのクリ。

作り出した土田健吉氏の家名「利平治」から「利平栗」と名付けられたとか。
その後、戦争の影響もあって、一時は1本になった木が、全国各地に広まっていったのだそうです。
発祥の地である岐阜県山県市には、石碑もあるのだそう。

最近、知名度もアップして人気上昇中なのだとか

この「王様」、管理が難しいこともあって、生産量が少なく、希少価値の高いものなのだそうです。
そんな歴史ロマンを想い浮かべながら、ぜひクリの王様「利平栗」は、いかがでしょうか?

競り場には、小売業者さん向けの試食品がありましたよ

北海道ニセコの山から秋の便り、落葉キノコが入荷しています

火曜日, 10月 2nd, 2012

「日が昇るのが遅くなって、暗くなったね!」との、あいさつから始まる青果の競り場。

日に日に朝の気温も下がり、秋の気配を少しずつ感じる中、北海道ニセコから落葉キノコが入荷してきました。

北海道や秋田県などでは「ラクヨウ(落葉キノコ)」と呼ばれ、秋の味覚の一つとして親しまれているキノコです。

正式なお名前は「ハナイグチ」。紛らわしい毒キノコは知られておらず、味もよいことからキノコ狩りの対象として人気があるそうです。

今年は、暖かい日が続いたことから入荷は少し遅れ気味だそうですが、最低気温が10℃を下回るこれからがシーズン到来なのだとか。

出始めということもあって、ちょっとお高めですが。。。。

 

「おみそ汁や大根おろしあえ。鍋料理の具としてもいいよ!」とは、仲卸業者さん。

ぜひ秋の味覚を味わってみてください!

「札玉」初入荷しました!!

月曜日, 10月 1st, 2012

10月1日、二種類の「札玉(札幌タマネギ)」が入荷しました!!

札玉は、札幌で最も生産されている作物です。

最初に競りにかけられたのは、明治13年ころから栽培されている在来種「札幌黄(さっぽろき)」です。

箱は「札玉」ですが、「札幌黄」の印が押されています

約300ヘクタールある畑の内の3%、約10ヘクタールでしか栽培されていません。

やわらかくて味覚がよい、幻のタマネギなんです!!

もう一つは、耐病性、貯蔵性に優れた交配種(F1)タマネギです。

甘みと辛みのバランスがよく、煮てよし、いためてよし、生でもおいしく食べられます。

次々と競り落とされて行きました!!

秋の味覚を肉じゃがでいかがでしょう!!

tanu

踊るお魚?「柳の舞」

火曜日, 9月 25th, 2012

水産の競り場で、お腹が黄色味がかったお魚を見つけました。

「柳の舞(ヤナギノマイ)」です。

ちょっと変わった?名前で、なんだかお魚っぽくない感じですね。

メバルやカサゴの仲間で、昔、海底にいる珊瑚(サンゴ)などを「柳(やなぎ)」と呼んでいたそうで、その付近に多く生息していたことが名前の由来なんだとか。。。

他の呼び名は「モヨ」、「モイ」、「ダック」、「ダッコ」などなど。体が黄色いので、「キメバチ」なんて呼ばれることもあるそうです。

北海道の歯舞産

主に東北地方から北海道の日本海、オホーツク海に広く分布しており、一年を通してとれるのだそうです。

「身はプリプリで味も良いから、煮付けがいいよ」と、卸売業者さんに教えてもらいました。

他にも、塩焼きや汁物、刺身なんかもお勧めとのこと。

kai。

ハタハタです

月曜日, 9月 24th, 2012

最近、市場で見かけることが多くなってきたお魚を紹介します。

「ハタハタ」です

東北地方では、多くとれる時期によく雷がなったことから、「雷魚(かみなりうお)」とも呼ばれるのだそうです。

漢字だと「鰰」や「波多波多」。

秋から冬にかけてが旬のお魚で、「これから入荷が多くなるよ~」とは市場関係者さん。

北海道の噴火湾産です

「ハタハタ」は秋田県の県魚に指定されており、「しょっつる鍋」は郷土料理として有名ですね。

「しょっつる」は、ハタハタを塩漬けにして発酵させたもので、いわゆる「魚醤(ぎょしょう)」と呼ばれる調味料。これを使って、豆腐や長ネギなどの野菜を入れて煮込んだものが「しょっつる鍋」なんだそうです。

他には煮付けや干物、飯寿司(いずし)がお勧め。

また、「ハタハタ」の卵巣は「ブリコ」と呼ばれ、その濃厚な甘みと歯ごたえにファンも多いのだとか。

う~ん、食べたい!

kai。

ワカサギ

火曜日, 9月 18th, 2012

先日、水産の競り場で「ワカサギ」を見つけました!

「ワカサギ」は日本の湖や内湾などに生息している、全長15センチほどの細長いお魚。

漢字で「公魚」と書き、江戸時代に年貢として用いられたことが由来なんだとか。

北海道の浜頓別町から。クッチャロ湖産です

北海道の主な漁期は10月くらいからだそうですが、旬の時季は冬。そして「ワカサギ」といえば、やはり「ワカサギ釣り」ですね!

凍った湖面に穴を開けて、その穴から釣り糸を垂らす独特な釣り方が魅力で、ファンの方も多いのではないでしょうか?

特に難しい技術も必要なく、寒い時はテント内でできることからお子さんや初心者の方でも楽しめるとあって、シーズン中には家族で訪れる方も多いんだとか。

凍った湖上にたくさんのテントが並び、穴が開いている様子は、まさに「冬の風物詩」!

天ぷらやフライ、マリネ、南蛮漬けなどがお勧め!骨も丸ごと食べられます 

冬が待ち遠しいですね。

kai。

ダツ!

金曜日, 9月 14th, 2012

本日、水産の競り場で見たことのないお魚に遭遇!

お名前は、「ダツ」です。

サンマやサヨリ、トビウオなどと同じダツ目に分類される仲間で、沿岸近くの水面で群れをなして生息しているのだそう。

細長い体と長くとがった両顎、そして「鋭い歯」が特徴です。

ギザギザにとがっています!もし、かまれたら・・・

「ダツ」は、尾びれを上手に使って高速で泳ぐのだそうですが、光に集まる習性があるらしく、夜間などは光・ライトに向かって突進してくることもあり、漁師さんが怪我をすることもあるんだとか・・・

当市場に入荷されたのは、北海道古宇郡の盃産です。

重さ2.1キロ。「丸々と太ってるね~」、なんて声も聞かれました

脂肪の少ない白身で、空揚げや塩焼きがお勧めとのこと。

「お刺身でも食べられるんだよ。」とは、小売業者さん。

見た目はちょっと怖いけど、食べてみたいですね!

kai。

アカガレイです

木曜日, 9月 13th, 2012

今日、紹介するのは「アカガレイ」です。

「アカガレイ」は、その名のとおりカレイのお仲間。

目の無い体側が、血でにじんだように赤く見えることが名前の由来だそうで、大きな口とゴツゴツと骨張った顔が特徴です。

別名としてミガレイ、アカ、アカコガレイ、ミズクサなどなど。

カレイの種類は数十種類以上あるといわれ、日本近海でとれるカレイの種類もマガレイ、ホシガレイ、イシガレイ、オヒョウなど数多くあるそうです。

北海道釧路産です

「アカガレイ」は、数多くあるカレイの中でも比較的手頃なお値段なんだとか。

北海道は秋から冬にかけてが旬とのことで、これからが楽しみなお魚の一つですね。

食べ方は、塩焼きや煮付けがお勧めだそうで、「身が柔らかくて脂の質も良く、とってもおいしいよ。とは、卸売業者さん。他に、ムニエルや空揚げにしても美味なんだとか。

kai。