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カテゴリ: ‘食育関連情報’

市場見学と魚食普及・料理教室を開催しました

火曜日, 3月 3rd, 2015

小学生とその保護者の方を対象として、2月28日に当市場水産協議会主催で市場見学と魚食普及・料理教室を開催しました。

これは、市場見学により市場の役割や仕組みを知り、水産物の調理方法を学びながら、魚食についての理解を深めていただくことを目的としたもの。情報誌「エコチル」誌上で募集し、抽選で選ばれた17組46名の皆さんが参加してくださいました。

ビデオ説明のあと、市場の見学へ。

展示室にある、場内を走るターレット(構内運搬車)に乗車。エネルギーとして環境にやさしい天然ガスを使っています。

こちらの展示ブースで一番人気だったのが・・・意外にも、はしを使ってみようのブースでした。

次は調理実習室へ。講師は、ハーブ&クッキングルーム「KINA」(キナ)を主宰する大澄かほる先生です。真だらを使用した、子どもたちでもできる手軽なメニューです。

調理を始める際に、包丁の取り扱いには十分に注意することと、IHコンロでやけどをしないよう気を付ける、脱走禁止等の注意事項がありました。

いよいよ調理開始です。包丁の扱い、揚げ物、炒め物に集中しております。

調理しながら、洗い物をする子供たち・・・各調理台で協力し合う、この一体感が素晴らしい!

出来上がった品がこちら。

かんたんホッキご飯(写真左上)、野菜とタラの揚げびたし(写真左下)、アスパラのほぐしタラの炒め焼きとタラのバジルパン粉焼き(写真右)

フレンチシェフっぽくタルタルソースをお皿の縁に・・・こんな遊び心もいいですね!

皆さんで試食しまーす。ご家庭でもお試しください。(ち)

「北海道八百屋塾」が開催されました

火曜日, 2月 17th, 2015

2月14日土曜日、「北海道八百屋塾」が当市場の道央青果協同組合が主催で行われました。

北海道八百屋塾は、青果物を取り扱う事業者さんを対象に、食の専門的知識を身につけていただくことを目的として、旭川地方卸売市場の旭川魚菜商業協同組合が発足させた塾で、平成20年5月から活動されているそうです。

今回はその第48回目で、当市場では初めての開催となりました。
当市場の卸売業者さん、仲卸業者さん、小売業者さんなど、関係者約60名が受講されました。
講師は北海道八百屋塾の塾長で、旭川魚菜商業協同組合理事長、高津 勲さんです。

講義の様子

本日の最初の講義のテーマは「かぶ」でした。
かぶは、地方によって品種が多様にあり、なんと約80種類あると言われているそうです。
大きく分けると中央アジア原産と中近東から地中海沿岸が原産のかぶに分けられ、この二系統が日本の各地で独自に改良されていったとのこと。
おいしいかぶを見分けるには、葉がしおれていないこと、葉があまり多くないこと、根にひび割れや、変色がないことを確認すると良いそうです。
それから、栄養素、調理のポイントなどについて、詳しく説明がありました。

「かぶ」に続いては、「みず菜」、「えのきたけ」についての説明があり、盛況のうちに八百屋塾の講義が終わりました。

また、講師の高津さんは、寒さの厳しい中、熱い講義を聞かせてくれました。
受講された方からは、「自分の知識不足を再認識した」、「八百屋の目線での講話で興味深い内容でした」などの声が聞かれるなど、大変好評でした。
受講された皆様、お疲れ様でした。

「JA津軽みらい」の皆さんが「りんご」の出前授業を行いました

月曜日, 2月 16th, 2015

2月13日、JA津軽みらいが当市場卸売業者の札幌ホクレン青果㈱と仲卸業者の㈱ 北一藏重商店と協力しまして、札幌市立石山南小学校の2年生を対象に「りんご」の出前授業を行いました。(前回の出前授業はこちらです)

上の写真の左側から藏重商店の藏重さん、渡会さん、札幌ホクレン青果の奈良さん、そしてJA津軽みらいの今井さん、長内さんです。

なお、藏重商店からは、毎年「出前授業」に協力されている附田校長先生に「絵文字りんご」が贈られ、JA津軽みらいからは全校生徒約240名分のりんごが贈られました。(「絵文字りんご」はこちらでも紹介しています)

附田校長先生のような先生が食育活動に理解を示してくれるため、毎年「出前授業」を行うことができるんですね。

笑顔がとっても素敵な長内さんです!

さて、今回の講師を務める長内さんにお話しを聞いたところ、りんごの食育および販売促進ができるということで、この「出前授業」のためにわざわざ青森からいらっしゃったとのこと。

「出前授業」は年に2回ほどしかないので、とても貴重な機会ということでした。

りんごのほかにもいろいろな農産物を扱っているようです

JA津軽みらいは青森県弘前市の東隣の地域で、農家の件数は1,600件くらい、そのうち約半分がりんご農家ということです。約140年前から続いていて、年間100万箱くらいの出荷があるということ。

ちなみに、明治40年代(今から200年くらい前)には、りんごの生産量は札幌がダントツの1位だったらしいですよ。藏重商店の渡会さんから「りんごトリビア」をいただきました!

ちなみに、コンビを組んでいる福田さんは徳井さんをサポートする委員です。

また、JA津軽みらいが今回の「出前授業」を行うにあたって、「青森県りんご対策協議会」も援助をしています。

同協議会は青森りんご産業の振興発展(消費宣伝事業)を目的に組織されているもので、現在「青森りんごで男前&べっぴん倍増プロジェクト」を進めています。

そのプロジェクトの委員長に任命されたのが、お笑いコンビ「チュートリアル」の徳井さんで、「青森りんご丸わかりブック」の表紙を飾っています。

このプロジェクトの発足イベントには、「我こそは男前である」という芸人さんが男前度をアピールしていて、とても盛り上がったようです!

さらに忘れてはいけないのは、当市場の卸売業者の2社が構成員を務めている「北海道地区青森りんごの会」も今回の「出前授業」に協力していて、代表して札幌ホクレン青果の奈良さんが同行されています。

さて、「出前授業」の内容ですが、まずは青森りんご対策協議会が作成した「青森りんご物語」のDVDを視聴しました。

内容としては、青森産のりんごの栽培方法や歴史などに触れながら、りんごに興味を持った都会に住む女の子が実際に農家を訪れ、いろいろと体験するというものです。

女の子がりんごに興味を持ち、青森のりんご農家まで行くシーンでは。。。 ⇒ 生徒さん「本当に来た! え~、遠いでしょ!」

りんごは多くの品種があり、それに合った花粉を苗に受粉させなければいけないのですが。。。 ⇒ 生徒さん「全部つけてみればいいんじゃない?」

と、全力でツッコミを入れていました。いやはや、元気で聡明な証ですよね!

次は「りんごクイズ」! 答えは③「約4000年前」です。 生徒さん「ウソー!」、ちょっと難しかったね。

「中国4,000年の歴史」ではありませんが、りんごは中央アジアが原産と言われ、その後、中国やヨーロッパに広がっていったということです。

これは先ほど視聴したDVDにも出てきましたね! 答えは②「青森県」で、皆さん大正解です! 生徒さん「あえて聞くのね(笑)」

青森県で全国の56%以上を生産していて、2番目に多い県は長野県です。

これはサービス問題ですね!答えは③「トキ」。

長内さんによると、トキは黄色いりんごでとっても甘くておいしいので、お店で見たらぜひ買ってほしいとのこと。ちなみに作った人のお名前は「トキ」さんです。

クイズが終わりましたら、皆さんにりんご1個、「りんご保存袋」(奥様に大人気とか)、「りんご丸わかりブック」をプレゼント!

生徒さん達はご満悦の様子。

最後に生徒さんからお礼の言葉がありました。

「今日は遠いところからりんごのことを教えに来てくれて、ありがとうございました。」

「とっても勉強になりました。この勉強でりんごのことがもっと好きになりました。」

「りんごのお土産もありがとうございました。お家でじっくり味わって食べます。」

「ありがとうございました!!!」

 

授業の最中にはひっきりなしに生徒さんから質問を受けて、フル回転だった長内さんも、最後のお礼の言葉にはウルッときたのではないでしょうか?

石山南小学校の皆さん、ありがとうございました!

ロイトン札幌で「出前講座」を行いました!

月曜日, 1月 26th, 2015

1月21日(水)、札幌市中央区のロイトン札幌にて「出前講座」を開催しました。

「出前講座」は、市の職員が市民の皆さんの地域に出向いて、市の事業などについてわかりやすく説明するもので、情報の共有及び市民の意見の反映を目的としております。

このような場所で「出前講座」をさせていただくのは、至極恐縮です

「出前講座」は地区センターなどで、町内会やサークル等の団体を対象に行うことが多いのですが、今回は札幌市で医薬品を扱う会社の依頼でして、開催場所はロイトン札幌、受講者はなんと100人以上と「出前講座」にしてはかなり規模が大きくなりました。

ほぼ講演会のような感じで、講師でもない私が緊張してしまいました。。。

講師「一人でも百人でもやることは変わらない」。。。見習いたいです

最初のテーマは、札幌市の今後10年のまちづくりの指針である「札幌市まちづくり戦略ビジョン」です。

札幌市で制作したイメージ映像の「つながる笑顔編」も見ていただきました。なお、このイメージ映像はこちらでご覧になることができます。

次のテーマはいよいよ「中央卸売市場のしくみ」です。

以前の「「出前講座」をしました」でも講義の概要は紹介しましたが、今回は具体的な講義内容の1つを紹介しますね。

当ホームページでは、たびたび「卸売業者」、「仲卸業者」という単語が出てきますが、これらも含めて、生鮮品の流通経路を簡単に説明したいと思います。

上の図を参考にしていただきたいのですが、卸売業者は全国各地の生産者(農家の方)や出荷団体から生鮮品を市場に集めてきます。

そして、「せり・入札」により、主に仲卸業者が買い受けます。(なお、せり・入札のほかにも、お互いの交渉により値段を決める「相対」もあります。)

売買参加者もせり・入札に参加できますが、上場物品は一山10、20箱と大量であること、また、運搬を行ってくれる仲卸業者もいますので、仲卸業者から買い受けることがほとんどです。

そして、この売買参加者と買出人こそが実際に私達が生鮮品を購入する、スーパーや量販店、八百屋、魚屋にあたるのです。

仲卸店舗

写真は昨年9月21日に行われた「消費拡大フェア2014」のものですが、仲卸業者の店舗でお買い物をできるということで大好評でした。

さて、これで上の図について、わかっていただけたでしょうか?卸売業者、仲卸業者、売買参加者、買出人により、市場は動いているといっても過言ではありません。

また、卸売業者から仲卸業者が何をいくらで買ったかというのが、私達の生活にも関わりがあるということがわかるかと思います。

さて、「出前講座」のほうは、講師が「もっとウラ話をしたかった。。。」と時間が足りないくらいの熱い講義を行いました。

受講者の方からも「普段知ることができない、市場の仕組みなどがわかってとてもためになった」、「食の安全や流通など、市場が市民にとって、とても貢献度が高いことがよくわかった」などの声をいただき、とても意義深い講座になったと思います。

受講者の皆さん、ご清聴のほどありがとうございました。

北海道カレー料理レシピ親子グランプリ開催!

土曜日, 1月 17th, 2015

1月17日土曜日、当市場の調理実習室において、別海町観光協会が主催する「北海道カレー料理レシピ親子グランプリ」が開催されました。

ところで、1月22日はカレーの日なのだそうです。
1982年1月22日に学校給食創立35周年を記念して、全国の小中学校でカレーが提供されたことが由来なのだとか。
本日はちょっと早いですが、そのカレーの日にちなんで、北海道産食材を使用した作ったカレーのオリジナルレシピコンテストを開催したとのことです。

本日はエントリーされた中から、書類選考で勝ち残った5組10名の親子ペアが参加されました。
調理がスタートしてからは、皆さん真剣です。

調理の様子1

どこの親子ペアもチームワークが良いですね。
てきぱきと手際もよく、どんどん調理が進んでいきます。

調理の様子調理の様子3

そしてすべてのチームの料理が完成しました!

完成した料理

まずは、完成した料理の撮影です。

料理撮影中

続いて審査員の先生による厳正な審査が行われました。
どれもレベルが高く、審査も難航しておりました。

審査中

審査の基準は次のとおりです。

1 60分以内で完成させること
2 北海道産の食材を使用すること
3 レシピが簡単で、再現性が高いか
4 レシピのアイディア、オリジナリティ
5 料理のおいしさ
6 親子のチームワークの良さ

そして審査結果の発表です。
佳作から順に発表します。

はじめは、エントリーNo5、「カレー麻婆豆腐」でした。

エントリーNo.5

こちらは、カレーも麻婆豆腐も両方好きなので、一緒にしてみたらどうなるか試してできたレシピだそうです。
審査員の中居先生からは、男性向きのレシピで、フライパンひとつで簡単にできるところが素晴らしいです。
中居先生は札幌市役所の地下食堂の管理栄養士をされており、市役所の食堂で出したらきっと人気が出そうなので、市役所賞を差し上げますとのコメントが。

中居先生コメント

佳作の2つ目はエントリーNo.2「コリコリカレーのパングラタン」でした。

エントリーNo.2
こちらは、砂肝の食感を楽しめるのがポイントだそうです。
審査員の大澄先生からは、お子さんの作業がとても手際よく素晴らしく、北海道産食材をふんだんに使っていて、北海道愛を感じました。
砂肝とパンとグラタンという組み合わせという発想がオリジナリティにあふれていると感心しましたので、主宰する料理教室の名前をとって、キナ賞を差し上げますとのコメントが。

大澄先生コメント

佳作の3つ目はエントリーNo.1「ほくほくユリ根の素揚げのせチキンカレー(トマトライスで)」でした。

エントリーNo.1
こちらはそのまま食べてもおいしいユリ根の素揚げをトッピングしたところがポイントだそうです。
審査員のイデ先生からは、インドカレーに近い作り方をしていて、カレーに対する愛情が感じられましたので、代表を務めるカレー店の名前から、らっきょ賞を差し上げますとのコメントが。

イデ先生のコメント

続いて、準グランプリはエントリーNo.3「リースカレー」でした。

エントリーNo.3
こちらはすりおろしたごぼうを隠し味にしているのがポイントなのだそうです。
審査員の先生方からは、ごぼうの香りが良く、まるでカフェのメニューになりそうなカレーで、盛り付けもきれいでパーティーにも向いており、作っていて楽しくなるレシピでしたとのコメントが。

そして、グランプリはエントリーNo.4「まきまきかみかみもちもちカレー」でした。

エントリーNo.4
このレシピはカレーを作って食べようと思った時にご飯を炊き忘れてしまって、ライスペーパーを使ってカレーを巻くことを考えついて誕生したレシピなのだそうです。
審査員の先生方からは、レシピはシンプルですが、食感も楽しめる上にとてもおいしかった。親子のチームワークもばっちりで、カレーの新しいジャンルを作ったと言えるのではないかと、絶賛のコメントが。

最後に参加者全員で記念撮影をして終了です。
お疲れ様でした。

記念撮影
いろいろなレシピが披露され、カレーの大いなる可能性を感じることができましたよ。

また、当市場の調理実習室では、このような料理コンテストや料理教室の利用者を募集しています。
ぜひお問い合わせください!

市場見学と料理講習を開催しました

金曜日, 1月 16th, 2015

1月10日、魚食普及委員会と当市場売買参加者の生活協同組合コープさっぽろが連携し、市場見学と料理講習を開催しました。

市場のしくみを説明後に市場水産棟を見学していただきました。

この日の午前の回には、10名の方が参加し市場のベテラン説明員に水産・青果のせりの様子や仕組みについて説明を受けました。

次に料理講習に移ります。道央水産物商業協同組合、金澤専務理事に講師をお願いし、タラ、サバを使用し三枚おろしを習得していただきます。

タラの三枚おろし中です。鱗(ウロコ)は、包丁・たわし等を尾から頭に向けて軽く動かし取り除きます。また、血合いはスプーンを使い取り除きます。この下処理を丁寧に行うと臭みがなくおいしくいただけます。さらに、湯通し(身の色が少し変わるくらいの温度)で生臭さを消すことも忘にずにとのこと。(写真の黒い膜は、内臓が入っていた部分で臭みのもとになりますので取り除きます。)

写真の容器中央の「タチ(白子)」に緑色の内臓の一部がついていますが、苦味の原因になりますので取り除きます。

サバの三枚おろし中です。身おろしのポイントは、背びれと腹びれの上に軽く包丁を入れておくこと。(隠し包丁)そして、背骨に包丁がカリカリとあたっていることを感じながら包丁の刃元から刃先まで全体を使い水平に引くと上手におろせるそうです。

いよいよ、皆さんの調理開始です。各テーブルのベテランスタッフの説明も丁寧で、調理が進むにつれ身おろしが上達しております。

もうすぐ完成です。(味噌煮の香ばしさと、白子の焼き色が食欲をそそります。)

そして、完成品がこちら。タラ、タチ(白子)のムニエル、サバの味噌煮です。

そして、金澤講師に作っていただいた「あら汁」とともに。

撮影用に講師から提供していただき、試食させていただきました。写真右が、私専用です!あっさりとした白身と濃厚な肝の美味しさに箸が止まらなくなりそうでした。

お待ちかねの、お食事タイムです。参加された皆さん、お疲れ様でした。(ち)

市場から発信!やさい・くだもの学べる小学校料理教室第2弾!(月寒小学校)

木曜日, 12月 4th, 2014

11月25日(火)、26日(水)に当市場の青果部運営協議会主催「市場から発信!やさい・くだもの学べる小学校料理教室」が、札幌市立月寒小学校で開催され、6年生の3クラス、計108名の生徒さんが参加しました。

この料理教室は、「食育」をテーマに野菜・果物を食事に取り入れることの重要性や、同級生と一緒に調理することで集団での社会性と自主性を育み、「食」への喜びや感謝の気持ちを持てるようにと開催されているものです。

さて、今日の料理教室の講師は、青果部運営協議会主催の料理教室などではすっかりおなじみの北海道食育コーディネーター山際睦子先生(写真左)と、その山際先生の教え子で、現在月寒小学校で栄養教諭をされている山本先生(写真右)にお願いしました。二人は月寒小学校で同僚だったこともあるそうです。

ちなみに、栄養教諭とは「食に関する指導」と「学校給食の管理」が主な職務だということです。

さて、それでは11月25日(火)に行われた料理教室の模様をご紹介します。


出前料理教室ではおなじみになりました、「市場クイズ」です! 当市場では1年間に約31万トンの青果を扱っていて、トラックで77,800台分。。。想像しにくいですね(笑)

他にも「当市場でもっとも取扱量の多い野菜は?」というクイズ! 答えは「たまねぎ」でした。皆さんの正答率もなかなかでした。

「野菜・果物食育ミニセミナー」は山本先生に講師をしていただきました。

先生のわかりやすい説明は写真からもわかりますね。緑黄色野菜にはビタミンAが、淡色野菜にはビタミンCと食物繊維が入っています。

生徒の皆さんも「ビタミンAは美肌効果!」など、とっても詳しくてビックリ!

ということで、生徒の皆さんが休日の時にどれくらいの野菜をとっているのか実際に計ってもらいました。

計ってみた結果100gでした。では、1日に必要な野菜の量はというと。。。

1日に必要な野菜の量がこれです!思わず生徒さん「もやし、多っ!」(笑)

緑黄色野菜120gと淡色野菜230gを併せて350g! 給食では100g以上の野菜をとれるよう献立を作っているので、残りの250gは家でとらないといけません!

じゃあ、それだけの野菜をどうやってとるかというと、ゆでたり、加熱すると大体半分の量になるのでおススメです。

ちなみに、果物は1日に200g必要です。りんごだと1個分、みかんだと2個分、バナナだと2本分だそうです。当市場から持ってきた果物だと、どれも大きくて半分で足りるものも。。。

それでは、ゆでた野菜を使った料理「ウィンナーしゃぶサラダ」と、果物をおいしくとれる料理「フルーツカクテル」を山際先生と山本先生に教えてもらいましょう!

ちなみに山本先生に山際先生の講師時代の話を聞いてみると、とても熱心に教えてくれて、感謝していますとのこと。

そういうことで息もピッタリと、山際先生が説明をしながら、実演は山本先生が行います。

山本先生が野菜を切っている映像がテレビに映し出されると、山際先生が「皆さん、山本先生の手さばきはどうですか?」と聞きます。すると、生徒さんの皆さんは「ワーッ」と拍手!

左から「ウィンナーしゃぶサラダ」、「フルーツカクテル」です。

次はいよいよ生徒さんの調理です!がんばってね!

うまくできましたね! 盛り付けもバッチリ! そして、後片付けもバッチリ!

ということで、みんなで「いただきます!」 ステキな写真を撮らせてくれてありがとう!

また、クイズ? いえいえ、立派な復習ですよ!

最後は今日の復習をクイズ形式で! 皆さん優秀だったので、青果部運営協議会販売促進委員長の堀崎さんから賞状が授与されました。

 

結局のところ、私は3回ある小学校料理教室のうち1回目しか参加できませんでしたが、他の関係者の皆さんはたいへんお疲れ様でした。

その元気さをおじさんにも分けてください!

また、生徒の皆さんが栄養素などをきちんと学習していたのは本当にビックリ! 料理も皆さんの真剣さが伝わってきました。

普段の家庭科の授業とは一味違うものを感じて、もっともっと青果に興味を持ってもらえたら幸いです!

「JA和歌山県農」の皆さんが「みかんの出前授業」を行いました!

水曜日, 12月 3rd, 2014

11月20日、JA和歌山県農(和歌山県農業協同組合連合会の略称です) 北海道事務所の樫山さんと樫尾さん、また、当市場仲卸業者の株式会社 北一藏重商店さんが、札幌市立藤野小学校の3,4年生を対象に和歌山県産「みかん」の出前授業を行いました。(前回の出前授業はこちらです

左が樫山さん、右が樫尾さんです。 

(写真左) 左から藏重商店の渡会さん、藏重さんです。

今回は前回に引き続いて樫山さんと、さらに樫尾さんのお二人で講師をされました。JA和歌山県農さんは当市場のすぐ近くに事務所を開いていまして、お二人は和歌山県からこちらに勤務されているとのこと。関西方面の訛りも多少あるのか、思わず聞き入ってしまう語り口調でしたよ。

また、当市場仲卸業者、藏重商店の渡会さんと藏重さんもご一緒です。

出前教室を行った藤野小学校は庭にさくらんぼの木、隣にはりんごの農園があるという、札幌にいることを忘れさせてくれるようなステキな立地条件でした。

生徒の皆さん、元気あり過ぎです(笑)

最初はスライドを使って、樫山さんがみかん(有田みかん)のお話をしてくれました。

みかんには、ビタミンC、ミネラル、食物繊維、クエン酸や今、抗酸化物質として注目されているβ_クリプトキサンチンなどが含まれています。なお、みかん2個分で1日に必要なビタミンCが取れてしまうようです。

ちなみに、和歌山県の有田(「ありだ」と読みます)では山が多いため、斜面に石垣を積んだ段々畑でみかんが作られています。そのため、太陽の光を浴びやすく、また、石垣の中に暖かい空気が溜まることで、夜でも暖かいということ。

採れたみかんは滑車で運ぶようで、この写真は結構な衝撃映像ですよね。

また、「おいしいみかんの見分け方」も教えていただきました!

①果実の紅色がしっかりと濃い

②へたの切り口(直径)が小さい

③果皮のブツブツが細かくて密集している

④果皮が薄く、よく見るとデコボコしている ⇒ 「キクみかん」と言われるようです

⑤果実の形が均整のとれた円形で、実がよくしまっている

⑥大きいみかんより小さなみかん(中玉がおすすめ!) ⇒ 小さいと甘みも強いのですが、酸味も強くなるから中玉!

そして、一番肝心なのが。。。

⑦有田みかん(笑)

次に「有田のみかんのおっちゃん」こと、樫尾さんからみかんのむき方を教えていただきました。

有田のみかん農家の方々のむき方だそうです。へたとは反対の部分のお腹を両手でひょいと割るとキレイに半分に!さらにもう一回!

子どもたちからも「え~~~~~」という感嘆の声が。こうすると手を汚さずに簡単に食べられるのだとか。

私もチャレンジしましたが、みかんを潰してしまいそうな恐怖感に打ち勝てば、ちょっと汚いですが割ることができました!

他にもみかんの果実についている白い部分を取り除く方が多いですが、実は食物繊維などの栄養素が多いところなので、健康を考えたらもったいないとのこと。

また、すれ傷があるみかんは、みかんの木の外側で生っていることが多いので、陽をよく浴びて成長しているためおいしいとのこと。

さあ、ここで秘密兵器の登場です!

これは糖度計といって、果物などの汁を先端につけると、その果物の糖度が計れるというスグレモノ!

のぞいたらどうなるのか、無理やりカメラで撮ってみました。

ほら、9のところに青い線が!ほら!。。。ちょっと無理ですかね(汗)

甘さを数値化するというのはとても興味深いと感じたのは私だけではなく、好奇心旺盛な子どもたちも糖度計をのぞくために挙手の嵐!

はずれた生徒さんはとても悔しそうです。。。

結局みんなで見ることに。良かったね!

 

樫山先生への質問コーナーでは、「みかんって何でみかんって言うんですか?」という哲学的?な質問も出て、先生もビックリな場面もありましたが、皆さんの熱心に質問する姿はステキでしたよ!

最後は、みかんと「和歌山のゆるキャラシール」をもらい、皆さん笑顔で授業を終えました。

この季節といえば、こたつでみかん! みかんをいっぱい食べながら、今日のことを家族の方にいっぱいお話をしましょう!

JA和歌山県農の樫山さんと樫尾さん、藏重商店の渡会さんと藏重さん、本当にお疲れ様でした。

市場見学と料理講習を開催しました

火曜日, 11月 25th, 2014

11月21日、魚食普及委員会と当市場売買参加者の生活協同組合コープさっぽろが連携し、市場見学と料理講習を開催しました。

市場のしくみを説明後に市場水産棟を見学していただきました。

この日の午前の回には、16名の方が参加し市場に勤めて50年以上のベテラン説明員に水産・青果のせりの様子や仕組みについて説明を受けました。

次に料理講習に移ります。道央水産物商業協同組合、金澤専務理事に講師をお願いし、秋サケ、ホッケ、真ガレイを使用し三枚おろしを習得していただきます。

吊り下げられたミラー越しに調理台に見慣れたスプーンが…。魚の骨が指に刺さるとかなり痛いそうで、スプーンを使うと簡単に血合いが取り除けて便利です。また、鍋料理に使用する時は、湯通し(魚の色が少し変わるくらいの温度)で生臭さを消すことを忘れずにとのこと。

秋サケの三枚おろし中です。金澤講師、見切れてすみません。(秋サケが見事なもので…)

魚の調理につきものなのが鱗(ウロコ)取りですね。魚が、まな板から消えない(移動しない)ように頭を左に置き、エラ付近を親指で抑えます。少しだけ魚の頭を起こした状態で、包丁・金たわし等を尾から頭に向けて軽く動かすだけで鱗が取れるそうです。金たわしを使用すると、金属の屑が魚に付いている場合もあるので注意が必要です。

ホッケの大名おろし中です。

余談ですが、こちらの金澤講師は、魚食普及を目的とした魚介類の解体ショーを保育園で開催した際に、1本丸ごとのサケを半身におろし、片貝を外した生きたホタテ、ホッキ、ツブを上からラップをかけて園児に触れさせると「目だー!」、「口だー!」、「動いてるー!」と大いに盛り上がったそうです。そして、おろした魚介類は翌日の給食に使用したそうです。また、骨付きの魚を食べさせながら口から小骨等(異物)を出すことは成長過程で必要なこととおっしゃる園長先生もいらっしゃるそうで、魚食普及と食育を兼ねた有意義な活動となっているようです。

いよいよ、皆さんの調理開始です。各テーブルにベテランスタッフがおりますからご安心ください。スタッフの皆さんの説明も丁寧で、調理が進むにつれ身おろしが上達しております。

またまた余談ですが、今回の食材に使用しているサケって、白身魚だって知っていました?海を回遊しているオキアミ等(エビに似たプランクトン)を食べることで、アスタキサンチンという物質をサケが取り込み赤身に変わるそうです。秋には、オホーツク海、太平洋沖で栄養を十分に蓄えたオキアミが回遊しているそうで、北海道のサケは脂がのって旨いわけです。(取材中に金澤講師と目が合い、ラッキーなことにあら汁をいただきました。写真を撮り忘れてしまうほど、箸が止まりませんでした!体は、ポカポカ!)

もうすぐ完成です。ホッケの子を煮付けている方もおります。

そして、完成品がこちら。秋サケのムニエル、ホッケの煮付け、カレイも煮付けた方がおりました。そして、秋サケのあら汁。すべて掲載できず、すみません。

お待ちかねの、お食事タイムです。

参加された皆さん、お疲れ様でした。ご家庭でも、大いに腕を振るってください!(ち)

市場で学ぶ・作る・食べるやさい・くだもの料理教室!最終回は「漬物教室」です!

火曜日, 11月 11th, 2014

10月25日(土)、当市場の青果部運営協議会主催の「市場で学ぶ・作る・食べるやさい・くだもの料理教室」が開催されました。今回は40名が参加しました。

なお、この料理教室は、生活習慣病の予防に効果的とされる野菜や果物を、普段の食生活に取り入れていただくことを目的として開催されています。

当市場では大根、白菜、キャベツが大量に入荷されている今日この頃。料理教室の最終回はそんな季節にふさわしく「漬物教室」です。

本日の講師は、第9回料理教室の講師もしていただいた、「お料理サロンうららか」主宰の坂下美樹先生です。

参加者の方々から先生に対して、「独身なの?30代なの?」と聞かれてちょっと嬉しくなったという坂下先生。

確かに漬物教室の先生には見えなかったかもしれないですね。(ご年齢のほうは、ヒ・ミ・ツ)

ちなみにテレビで坂下先生出演のコマーシャルを見た時は、「本当に出てる~!」とビックリしてしまいました。

 

さて、今日はどのような漬物を教えていただけるかというと、タルで漬けるような本格的ものではなく、初めての方でも簡単に作れる漬物ということ。

それでは料理教室の模様をご紹介します。なお、レシピもご参照ください。

 

「1.大根の葡萄漬け」

二十年ほど前にある料理教室の生徒さんから教わったものです。自分で塩分のパーセントや使うブドウなどをアレンジして、現在のレシピとなったようです。

本来は生の大根でやるのですが、干し大根でも大丈夫とのこと。ただし、干し大根には皮がついていて、色がなかなか浸透しづらいのですが、皮にはうま味や栄養分も含んでいるので、皮を薄くむくか、そのままでもいいとのことです。

生の大根で作ると、サラダ感覚で食べることができますが、つけ汁が余るので少しもったいないです。

大根は袋に入りやすいように、縦に割ってください。

レシピでは、ブドウはスチューベンとなっていますが、キャンベルだと糖度が高く、色がつきやすいです。スチューベンだとあっさり目にできあがるとのこと。

ミキサーにはブドウの房をそのままかける方法もありますが、時間がかかるので房を外しています。ミキサーにかけた場合、すぐに洗わないと色が取れなくなる可能性があるので注意です。

左側写真・・・大根の入った袋にこしたブドウ、塩、酢、ざらめ、赤トウガラシを入れます。塩は大根1本の重さの3%です。ご自分で野菜の重さを量ってから塩分を出すというのが漬物の基本中の基本。また、酢を入れるとブドウのアントシア二ンという成分がきれいに発色します。

右側写真・・・大根とつけ汁を入れた袋から空気を抜いて、冷蔵庫に入れます。このまま冷蔵庫に入れて、5日目くらいで色が付いていい感じになるとのこと。生の大根だと漬け込んでから1、2週間くらい持ちます。

 

「2.白菜の即席キムチ」

左側写真・・・白菜を葉と芯に分けて、それぞれ繊維に沿って太目の千切りにします。芯は塩をまぶしてから葉に混ぜます。ちなみに芯は一番おいしい部分です。鍋には薄く切って入れるか、そのまま入れてダシにしてもいいですよ。

右側写真・・・白菜の上に重石(おもし)を載せて、しんなりさせましょう。重石がなければ、ボウルに水を入れたものでも大丈夫です。ニンジンも千切りにしますが、白菜とニンジンは最後に水気をしっかり絞っておきましょう。

左側写真・・・リンゴのすりおろしは皮はむかなくてもいいです。色が茶色くなっても、調味料が入るので大丈夫とのこと。

右側写真・・・計7種類のものを混ぜ合わせ、それに白菜とニンジンを加えてよくもみ込むと完成です。漬けている時間は白菜の芯を塩漬けしているときだけです。

 

・韓国産の粉唐辛子は、粗挽きだとちょっと辛いので、細引き、中引きがいいとのこと。一味や七味でもちょっと辛いです。

・ナンプラーは発酵していないのに、即席で発酵の味を出せる調味料です。チャーハンなどに少し入れてもおいしいですよ。

・半ずり白ごまは市販の煎りごまを少し煎りなおすと、香りがもっと良くなります。

・ゆずの皮は白い部分が残らないように切ります。

 

先生「お砂糖とお塩は間違えないように気をつけてください。。。って、私そう言ってて、今どっちがどっちかわからなくなっているんですよ(笑)」

 

「3.福神漬け」

先生によると、北海道や一部の地域では「ふくしんづけ」と言うようなんですが、そのほかの地域では「ふくじんづけ」と言われ、その理由はわからないとのこと。

今回の福神漬けは、冷蔵庫の残り物などを使うイメージでレシピを作りました。

ちなみにこの料理は、「森崎博之のあぐり王国北海道」と言うテレビ番組でタレントの森崎さんにも作ったのですが、その後、森崎さんとお会いした時に、「うちで何回も作りました!」と言ってくださったようです。

写真左側・・・れんこん、にんじん、大根は銀杏ぎりで厚さ2㎜くらい、みょうがは小口切り、きゅうりは縦に半分に切ってから1~2㎜の薄切り、しょうがは繊維に沿って千切りです。しいたけはしめじでも代用可能で小さ目に切ります 。。。写真が見づらくて申し訳ありません。

写真右側・・・なすは半月切り

れんこんのアクが気になる場合は、酢水に入れてアクを抜きます。

なすは塩につけたり、水につけてアクを抜きます。ちなみになすは焼いても油でアクが抜けます。

切り終えた野菜をボールに入れて、野菜の重さの2%の塩を入れます。この時の塩は、食卓で使う塩では塩味が強いので、ミネラル成分が入った自然の塩のほうがいいです。

塩をかけて水気が出てきてから、揉むのがベストです。

醤油、水、酢、みりん、酒、砂糖を鍋に入れて、さっと煮立てます。この時、ゆずのしぼり汁を入れるとさっぱり仕上がります。

野菜の水気が取れたら、右下の写真ぐらいまで軽く煮立てます。

皆さんの想像する赤い福神漬けとはちょっと違うかもしれませんが完成です。これもサラダのような感じで、ゴマを入れても香ばしくておいしいですよ。

先生も昔からお母様に習って、漬物をよく作っていたとのこと。この時期になると大根を洗うことが多く、水が冷たくて本当に嫌だった記憶があるそうです。そういう記憶って、不思議と覚えているものですね。

ちなみに先生の漬物を試食したところ、サラダ感覚といいつつも、ご飯のおかずにどれか一品あれば大丈夫という正真正銘「漬物」でした。

「1.大根の葡萄漬け」は本当に漬物?というくらいブドウの風味が効いているのですが、これはこれでご飯がとても進みます!

先生の漬物のレシピは、長い時間漬けるなどの手間を極力省いたものですので、皆さんも気軽に漬物を楽しんでみてはどうでしょうか?